すぽっとらいと

2019年1月

夢志記

苦しみの向う側

 上杉 超治


 新たな文化の創造と科学・産業技術の発展を目的に、世界規模で聞かれる万国博覧会。2025年の開催地が大阪に決定した。
 前回の大阪万博が開催された1970年に私は生まれた。

今、当たり前のように使っている携帯電話やパソコンのネットワーク環境に欠かせないLAN、電気自動車、缶コーヒーなどは、当時の万博に出展されたものだ。

文明の発展により私たちの暮らしは便利で楽になるが、それを自分の幸せに結びつけてゆくには少しのコツが要る。それは、自分が苦手なことや、少しの我慢が必要なこと、時には痛みが伴うことを、避けるのではなく経験してゆくことだ。

 苦しい場面から逃げたいと思うのは人間の本能だと思う。しかし、現象としてその場を逃れることは出来ても、逃げた自分に対する負い目はいつまでもついて回る。

そんなことに精神を苛まれエネルギーを消耗するよりは、少し勇気を出して向き合う方が絶対に楽だ。

 自分の無知や未熟さゆえの失敗に落ち込んだり、助けてくれる仲間に感謝の気持ちが湧いできたり、繰り返される苦しみの中から、本当の明るきゃ元気が生まれる。苦しさをひとつ乗り越えた分、自信が生まれ、周りから信頼され信用を得られるのだと考える。

 最近は、少しでも苦しくて不快なことは悪者扱いされがちだが、自分の未熟さを知り、成長させてくれる場だ。

 いつか笑える日を楽しみに、誠実に向き合ってゆく。


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