すぽっとらいと

2014年12月

夢志記 

友との再会に想う

三小田 裕美


 今年、40歳の節目を迎え、中学校の同窓会に誘われたが、楽しかった思い出が一つも浮かばなかったので、参加するかどうか迷っていた。

それでも、「最初で最後の集まりになるかもしれないよ」という友人の言葉に背中を押され渋々参加した。

氣が重かったが、懐かしい同級生と顔を会わせるうちに楽しくなり、終わる頃には来てよかったと思った。

お開きの時間になり挨拶もなく解散しそうになったので、思わず前に出て当日まで準備してくれた幹事と、もてなして下さったお店の方へのお礼、そして、お互いに感謝し合うことの大切さを伝え、一本締めを行なった。

中学時代はひねくれ者だった私の変わり果てた姿に、同級生は目を丸くし、次回の幹事をやれと言われた。
 子供の頃の私は劣等感の塊だった。勉強は出来ず、親や先生から褒められることもなかったので、「どうせ私は・・・」とひねくれ、無関心と反発を繰り返していた。

当然、自分から発言したり、人のためにエネルギーを出すことはなかった。

そんな私が23歳で大宝に入社し、師や仲間と出会えたことで、学ぶことの大切さと楽しさを教わった。

学ぶことで自分が変化し、人から認められ、頼りにされることが嬉しかった。苦手な事にもチャレンジし、自分で考え行動することが増え、少しずつ自信を持てるようになった。

 人生は一期一会、四維(礼・義・廉・恥)を柱に、人との縁を大切に学び続け、分かること、出来ることを増やしてゆきたい。


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