すぽっとらいと

2015年6月

夢志記 

自分中心では見えなかった世界

金山 健太


 37歳で入社して7年目を迎える。

物品販売の営業を経験し、やれば出来ると思い歩合制の営業外交員に転職したが思うように行かず、安定した職場を求め活動中に大宝に出合った。

面接時は自己PRの為、懸命に考えた経歴書を添えた。

当時の私は上手くいかないのは、すべて環境や相手の責任だと本氣で思っていた。

採用が決まり緊張しながら迎えた初日、「頑張ってやれや」と当時の伊藤専務に迎えられホッとしたのも束の間、数日後から姿勢、返事の仕方、表情や言葉遣いなど、たくさんの指摘と指導を戴いた。

自分では出来ていると思っていた部分だけに衝撃は大きく戸惑った。

どうすれば評価されるか、信頼を得られるかと思うと益々不自然になり叱られる。

日増しに「どうして自分ばかり」という被害者意識と猜疑心が大きくなった。

 2年前に伊藤専務が退任され、新たな役割の中で正直に仲間や大宝の為に努力している人たちの姿を見ているうちに、怖い人がいなくて調子に乗っていると思われないよう氣にしてばかりいた自分の馬鹿さ加減に笑えてきた。

すると今まで指摘されてきたことの意味が分かり始め、人の話を素直に聞き、分からないことは尋ね、会議の場や日常でも思ったことを発言できるようになった。

今はごまかさなくて良いことが、こんなに精神的に楽なのかと実感している。師から戴いたメッセージ「自分の考え、行動に疑問を持つ。

学びの鉄則」を大切にし、ものの見方、考え方の幅を広げ、生き活きできる自分と職場をつくってゆきたい。

 


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