すぽっとらいと

2015年11月

夢志記 

主役は自分

酒井 貴広


 私が生まれ育った名古屋市守山区大森地区には様々な行事があり、前厄・本厄・後厄が主体の夏と秋の祭りは、盛大に執り行なわれます。

今年前厄を迎えた私も約25年ぶりに同級生と顔を合わせ、「想いを一つに」という皆で考えたテーマをもとに役割を決め、約1年かけて準備しました。

期間中「俺は何をすればいい?」と周囲の人に聞き、言われた事をやっている自分に氣づきました。
 これは今に始まった事ではなく子供の頃から前に出て何かをするのが苦手で、避けているうちに癖になっているのだと思います。

日常の業務でもメンバーに無理なお願いをしなければならない時など、どう伝えればいいか悩んでいるうちに時間が経ち、一所懸命頑張っている人の足を引っ張っています。
 会長役の友人から「今回の祭りは僕らが主役なんだ」という言葉を聞き、以前、和合塾で「感動を得るには、まず自分の主体性を発揮することが必要」と教わったことを思い出しました。

何をすれば良いかではなく、自分に何が出来るか、どうすれば皆の役に立てるのかと考え方を変え、同じ想いと考えを持った仲間と取り組んだ祭りは大成功に終わり、皆でやり切った爽快感は、何物にも替え難いものがありました。
 私はこれまで社内の様々な勉強の場、文化祭などの実践の場で組織運営について教わりました。

人生の主役は自分です。他人任せには出来ません。

家庭も職場も、そこに居て働く一人ひとりが主役であること。明るく働き甲斐のある職場に出来るかどうかは自分の主体性次第だということを忘れず考え行動し、皆に伝えてゆきます。


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