すぽっとらいと

2015年12月

夢志記 

小さな生命に学ぶ

林 美惠子


 2歳になった孫の心臓の手術が無事終わった。

何度も延期になり氣を揉んだが、今が最高のタイミングだったと、医者に言われた。

何事にも意味があるのだと実感した。とにかく感謝の一言に尽きる。

小さいながらも2歳のパワーは力強い。旦那と共に双子の兄や四ヶ月の弟の面倒を見ながら付き添う娘は、我が子を守る母として精神的に本当に強くなった。

家族の絆も強くなった。そして私も、先日、95歳の誕生日を迎えた母や姉妹、職場のみなさんからの支えと協力に救われた。
 振り返れば入社して18年、当時の上司である富樫支店長に誘われ和合塾で学ばせていただき、伊藤塾長から様々な考え方を教わり愛情をいただいた。

つらい時こそ寄り添ってくれる仲間にも出会うことが出来た。

「一生懸命やっていれば、人は助けてくれる」とは、尊敬する先輩の言葉だ。

人が怖かった私が、職場での日常の小さな事に感動し、人に近づきたい、語り合いたいと思えるようになった事に、自分自身が驚いている。つくづく人生は面白いと思う。
 嬉しい時は誰かに話したくて仕方なく、嫌なことがあるとすぐ顔に出て周りに氣を遣わせてしまう自己中心的な私だが、孫の病気と向き合うことで、人にも同じ様に守るべき大切な人がいるのだと改めて考えた。

金山支店の仲間と共に一歩ずつ挑戦し、少しでも役に立ちたい。

まずは「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と心を込めて伝えたい。

今あることが当たり前ではない生命の大切さを想いながら。


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