チリ鉱山落盤事故により地下700mに閉じ込められた33名が、約2ヶ月ぶりに救出されたニュースは、国境を越えて多くの人を感動させた。
暗闇の絶望感から彼らを救ったのは、国を挙げての救出作業と、家族の愛情、そして、不安と恐怖の中での祈りだったという。
朝、いつものように目が覚め、家族と顔を合わせ、食事をし、仕事をして、話をし、時にはケンカをする。その一つひとつを、当たり前のように思っているから、感謝できず、大切にできないのだと、改めて考えさせられた。
そして日頃、指導いただいている「安全活動の原点は、隣にいる人を大切にできるかどうか」という言葉が心に響く。
死の恐怖と闘いながら、わずかな食料を分け合っていた仲間同士が、分配をめぐりいさかいを始めたのは、外部からの救援物資が届くようになってからだったという話が印象に残った。
自分を強くし相手に勇氣を与える欲があれば、互いを傷つけ合う欲もある。
互いの生命を活かすため「安全活動3つの意義」について、より深く考えてゆこう。
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