すぽっと らいと 6月

夢志記

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「仲良くする」ということ

水野  忍 


 最近、身近な人と話をしていると、以前の関係を思い出します。
 私は今年40歳になりますが、30代も半ばを越えても相手との間合いをとって、自分と相手以外の話をしながらじゃれあって、近い関係にあると自分をゴマカシて時間を過ごしていました。そういう関係を互いが求め、その関係が仲の良い関係だと思い、壊されるのを互いに恐がっていました。

互いの意を語る場をつくってもらっても変わらず、場を用意して下さる方々の悲しそうな目の意味も分かりませんでした。
 自分の嫉妬や見栄、「自分は良い人」という独善が分からず認めたくない為に互いに踏み込まず、踏み込ませず、自分が逃げているということを認めませんでした。多くのエネルギーと時間をかけていただいて、自分がやっていた「仲良くする」ということは、自分を守る為の意氣地のない、お互いの足を引っ張り合う関係だったと分かってきました。
 今、自分にとっての幸せは、違う者同志が自分を知り、相手を知り、共感を持つという指導を受けてきた仲間があることです。互いを飾らずものの見方、考え方や自分自身についてや会社のことなどを語れる楽しい時間を持てることです。

そうした生き方を教えてくれる会社と上司が好きであり、そういう組織を守れる力をつけられるよう学んでゆきます。            


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