すぽっと らいと 12月

夢志記

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人間は死んだらどこへゆくの器

 宮下 勝美


 当社に入社して3年ぐらいの時、乗務職員の籍のまま運行管理者にしていただいた。どんな考え方の会社なのか、「考え方」というものが存在することも知らないまま、「経営学習会」に参加させてもらった。
 当時専務でいらした伊藤相談役の「人間は死んだらどこへゆく。人の心の中にゆく」という教えに衝撃を受けた。

墓に入るというのも、天国や地獄に行くというのもピンと心に感じなかったものが、「人の心の中に逝く」と光のように心の中に入ってきた。

以来「そのような生き方がしたい」と意識するようになった。
 意識するようになったけれども、自分はどれだけ人の役に立っているのか。

役に立つより世話になっている方が多いのだと氣づかされる。直接会う人以外に、何千、何万、もっと多くの人に生命を支えられ、仕事をさせてもらっている。
 人の心の中に少しでも長く生きるとすれば、自分の都合だけで人に話をしたり、目先の狭いとらわれた思考の判断は通用しない。

今の私は考え方も至らず、行動も伴わない。泡影塾、和合塾などで教えていただき、逃げたり怠けたりしていることに氣づかせていただいている。

 もっと深く考え行動し、自分の人生を通じて身につく努力をし続けようと思う。


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