すぽっと らいと 10月

夢志記

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学んでエネルギーをプラスに活かす

松田 弘史


「お前は自分の都合で人に近づいたり、距離をとったりして氣持ちが悪い」と、大好きで尊敬している人に言われた。

「俺がそんなことするわけない」と心の中で叫んで、それ以上しばらく考えなかった。しかし好きな人に言われたから、どうしても氣になった。

なぜ好きなのか、どんな時に距離をとるのか・・・。
 私の両親は小さな印刷会社を経営していた。急な仕事が多く、父と母は徹夜で機械を動かしていた。甘えたい時に甘えられず、苦労しても貧しい親を恥ずかしく思っていた。

今考えると両親に謝りたいが、まわりの人にはそれを知られたくなくて精一杯見栄を張っていた。

自分の性癖は育成歴の中で培われ、50歳に近くなっても引きずっている。
 私は見栄が張れる条件があると結構調子よく、嫉妬心もプラスに働けば、努力も辛抱も粘り強く出来る方だ。ただ自分が引け目を感じる相手や条件が出てくると、被害者意識や猜疑心で人との関係を悪化させてきた。

それを「氣持ち悪い」とひと言で表していただいたのかと思う。

努力のエネルギー源を大切にしながら、自分の思考をマイナスにしないよう、学び続けてゆく。


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