すぽっと らいと 11月

夢志記

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やればできる

星野 一樹


 幼い頃、祖母や母親、そして先生から「あなたは、やればできる子なんだから」と言われ育ってきた。

言われ続けるうちに「僕もやればできるんだ!」という前向きな氣持ちより「やればできるのなら、今やらなくてもいいや!」という怠けの氣持ちを持つようになり、苦手な事、嫌な事はすべて後回しにしたり、人任せにして逃げてきた。

子供の頃のように、自分の周りに甘やかしてくれる人がいる間は、そんなごまかしも何とか通用していた。

歳を重ね、大人になり、ごまかしや逃げることが通用しなくなった今「あの時やっていれば」と逃げてきたことを後悔する。
 大宝に入り「やれば、できる」の意味を教えていただいた。

私が幼い頃によく言われた「やればできる」は「やれば」「できる」だった。

やるからできるのであって、やらなければ何も出来ない。最初から言い訳ばかりで行動に移さなければ、何も出来ないし結果も出ない。

どんな立派な言葉や教えも捉え方を間違えれば、自分を甘やかす都合の良いものになってしまう。でも意味をきちんと理解し、自分事として捉え実践すれば、いくつになっても変化・成長はできる。

そう 「やれば、できる」 のだ。         


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