すぽっと らいと 3月

夢志記

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きっかけを活かす

中村 直人


 数えで41歳の前厄に入るということで、厄除けの祈祷に行ってきた。

そういったものに疎く、「都合の良い時だけ神仏に祈るなんて」と思っていたが、家族や知人に促されて神社に出掛けた。

祈祷を申し込み、御札と御守りと絵馬をいただき順番を待った。

厄除けの祈祷が始まり、一人ずつ名前と住所が読み上げられてゆく中、「俺はどうして、ここに来ているんだろう」と思った。

氣休めと、周りのすすめで来ているという答えになった。

まぁ一応やっておけばいいという考え方であったり、何の意識も努力もせず逃げ回りながらも、良い評価や結果が欲しいと思っている、普段からの考え方や行動そのままの姿だ。
 生きてゆく中で苦しいと思うことの方が当然多い。

それに対して私は、どれだけの不戦敗をし続けているのだろう。

それが当たり前になり、現実からも逃げ、どんどん自分を信じられなくなり、自信もなく不戦敗人生にしている。

この悪循環を自ら断ち切らなければ、何も変わらない。

時には助けを借りながら自分自身と戦う。

勝とうが負けようが、何度も立ち上がってゆく強い自分自身をつくってゆく。


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