すぽっと らいと 5月

夢志記

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自分の考え方の幅を広げる

齊藤 彰大


 交通事故の悲惨なニュースを目にすることが多くなっている。

色々な背景は考えられるが、最終的には乗務職員の一瞬の氣の緩みやミス、意識を失うような健康不良などで、多くの人を巻き込み、生命を奪ってしまう。

心が痛くなるし、自分たちの職場も決して他人事ではない。
 現在、私は運行管理者の役割をいただいている。

決して他人事ではないと書いたが、どこまで自分事として捉えているのかと、自分に問うことが多くなった。

大宝運輸に乗務職員として入社したのは25年前。20年乗務職員を務め、事務職員となった。

「自分に近寄るな」という氣を出しながら、小心さを隠していたが、偶然の助けもあって、事故を起こさず過ごすことが出来た。

しかし、色々な仲間に業務の指示を出すようになり、相手の人柄や今の状態をつかみ、心に響くような働き掛けをすることは、本当に難しいと感じている。
 自分の考える幅が狭ければ、何も出来ないし、仲間との距離も縮まらない。

自分の至らないところを、多くの人に助けられて今日がある。

事故は誰にとっても不幸。無くすためにもの事が分かり、自分と仲間のことを深く知り、協力し合える関係を創るため、学んでゆく。
            


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