すぽっと らいと 6月

夢志記

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素直さと謙虚さが氣づかせてくれるもの

永塘 邦弘


 人間関係が重要だと分かっているつもりで、自分の都合で好き嫌いを言ってとおしてきた。反対に嫌われてもいいし、好きでもないのに迎合するのは男じゃないと思っていた。
 しかし、会社でも家庭でも他の人に自分が与えている影響はどうだろう。

自分の好き嫌いで人との縁を切り、相手の指摘や要望を聞き入れないのは、まわりの人に自分の狭さを押しつけていることになる。
 人からの指摘、指導が聞けないのは、自分に素直さと謙虚さが欠けているからだと思う。

「自分はそんな事はない」と、それ以上考えない、「自分の事を何が分かるのか」と敵意を持つ。

攻撃を受けているという被害者意識から反撃に出ることもある。
 しかし、いろんな人から見た自分は「全部自分である」と考えるように少し努力すると、ものごとが違って見えてくる。自分と相手、自分とまわりの関係も一方的な見方でなくなるし、指摘された事を自分のこととして考えられるようになる。

自分が指摘を受け入れず、人に「俺の言うことを聞いてくれ」と言っているのはおかしい。

相手の氣持ちになって「自分はどうなんだ」と自分に矢印を向け、素直に謙虚に考え、また発信するよう心掛けてゆく。


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