9年前に経営学習会で学ばせていただき、感謝の氣持ちを初めて両親に対して持てるようになってきた。
親父は大工一筋で生きてきて、私が子供の頃は、何人かの若い職人さんを家に住まわせていた。
肝っ玉かあちゃんのお袋に仕事がうまくゆかない時は、よく当たっているのを見て親父が悪い、お袋がかわいそうとだけ思っていた。
その親父に経済的、精神的に背負ってもらい、お袋に甘えさせてもらっている自分を省ることはなかった。
今、当時の親父と同じ年齢になってきて、親父の苦しさや、それをわかって支えていたお袋の氣持ちを考えられるようになり、改めて感謝している。
月に一度、妻と子供と共に元氣な顔を見せることぐらいしかできないが、両親を大切に想ってくれる妻にも感謝している。
「感謝」はものごとがわかる程に大きくなると教えていただいている。
私は自分に自信がない時は、とりあえず嫌われないよう明るく振る舞おうとする。自己防衛でやっているのに自分は明るい人間だと思い込んでいた。
通用しない場面では氣配を消してしまう。自分がうまくゆかないと感じる時は、家でも会社でもまわりの人に感謝ができない。
もっと自分を知ることでまわりの人に対しても自己防衛でなく、感謝で明るく対せるようになりたい。
|