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2012年 新 年 の ご 挨 拶 


「謙虚に学び誠意ある行動で社会とお客様からの信用を高めよう」

 代表取締役社長 小笠原 忍

 新年明けましておめでとうございます。

お客様、社員とご家族の皆様、株主の皆様、そして当社をご支援いただいている多くの皆様のお陰で、新しい年を迎えられたことに心より感謝申し上げます。

 当社を取り巻く経済環境は、先を見通せない状況が続いています。

グローバリゼーションの下での欧州の経済危機、日本の財政赤字や少子高齢化など、社会構造の問題がわが国の更に大きな転換を迫ってくると思われます。

そんな中、昨年3月11日には東日本大震災と原発事故が発生しました。これは日本人の価値観や生活観を変える出来事だったと思います。
 当社においては昨年は社員の皆様に色々なご協力をいただきましたが、思うような結果を出すことができず申し訳なく思っております。今年は昨年にも増して厳しい企業経営を余儀なくされる年になると覚悟しなければならないというのが実感です。
 世の中の先行きが見えない中での経営は、組織の変化への対応力が重要です。また変化に対応する中で、内部が崩壊しないようにするため、「何のために当社が存在するのか、何のために生きて、働くのか」という軸になる価値観を共有する、会社と社員の関係が一層重要になります。
 日本の社会は経済の成長を第一に60年以上突き進んできましたが、現在、貧富の格差や社会の閉塞感など将来に希望の持ちにくい状況が続いています。それに伴い「自分さえ良ければ他はどうなっても関係ない」という刹那的な思考や行動をする人が増え、犯罪も多発するようになっています。

当社も残念なことに昨年、商品事故や不祥事を何度か発生させてしまいました。また、お客様から多くのご指摘をいただきました。その大半は決まり事があるのに守らなかったり、問題が発生したとき直ちに報告をせず、問題を大きくしてしまったことに対してです。
 社会の状況もお客様からの要望も、全体として非常に厳しくなってきています。それはこれからも続きます。それに対し、ストレスを感じたり責任のあることから目を背け、逃げ出すという、精神的な幼児性が社会的にも、また当社の社員も強くなっているように感じます。
 私たちは信用していただいてお客様の大切な荷物をお預かりし、配送させていただいています。

信用が無くなれば、社会やお客様から淘汰されてしまいます。自分を活かし家族を守るためには、自分を知り精神的に成長する学びが大切です。自分自身や組織の問題を認め、変化成長するために学び、社員同士共に力を合わせてゆきましょう。そして、社会やお客様から信用していただける大宝をつくってゆきましょう。
 最後になりましたが、皆様のご多幸を心より念じています。

平成24年1月1日


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