5月和合塾定例会 2013年5月8日(水)

5月和合塾

【テーマ】   「 最近氣づいたこと、やってみて分かったこと 」


A グループ

金山支店 田代 誠二

 最近、自分が意識して観察することの大切さに氣づいた。

通り慣れた道でも空の色、風の吹き方、木々の変化などがある。人間も意識して見ていると、顔つきや発言、行動の変化など、色々なことに氣づく。

普段、当たり前のように思い見過ごしていることが多いことを反省した。
 金山支店ではゴールデンウィーク前に上杉支店長から安全委員が呼ばれ、個々に指導をいただいた。

私は人との接し方について、やさしさだけでは相手のためにならない。本当のやさしさには厳しさが要る。相手がその意味を理解した時、本当のやさしさになると教わった。

相手から良く思われたい、嫌われたくないと思っている訳ではないが、苦手意識があり踏み込むことが出来ないことに氣づいた。
 文化祭で支店総括を務めた時も、最後の仕上げで妥協してしまい、「作り物はこれで良いのか?これで満足なのか?」と指摘された。業務もありこれ以上無理を言えないと思っていたが、もう一度みんなにお願いして力を貸してもらった。

もし、あそこで終わっていたら、最後まで頑張った後の感動はなかった。
 こうやって氣づいても実際には「ここまでやったら良いだろう」と後ろ向きの考えになることもある。色々なことにチャレンジし、学んで人間としての器を大きくし、仲間の役に立てるようになりたい。


D グループ リーダー

中川支店 黒木 信明

 私は5年前に離婚をした。

突然、息子2人の世話と家事をすることになり困ってしまい、1ヶ月の休みをもらい家のことに専念した。

今まで自分は仕事をしている、家事は妻がやって当たり前だと思い感謝していなかったことに氣づいた。

その後も支店の色々な方に助けをいただいたが、最終的には子供を施設に預けることになった。子供も不安がっていたが、いつか一緒に暮らせるから頑張ろうと約束し、週末には連絡をとり、出来る限り一緒に過ごすようにした。

子供たちには寂しい思いをさせたが、もうすぐ一緒に暮らせるようになった。

こういうプライベートなことも人前で話し、色々な人の話を聞ける場があるから、自分にも原因があることに氣づき、相手ばかりを恨まずに済んだ。
 支店では昨年の秋から支店長が変わり、環境も変化してきた。

新年度から役割が変わり努力している仲間を見ていて、すごいなと思う。

私は子供のことは大事に思い、氣になることがあればすぐに行動するが、仲間も大事だと言いながら、何かあっても誰かがやってくれるだろうと見て見ぬふりをしている。

新安全委員総括の中島さんの足を引っ張らないよう、自ら約束事をきちんと守り、仲間にも伝えて行く。


D グループ

大高支店 柴田 智弘

 今年度1件目の交通事故を起こしてしまい申し訳ないと反省している。

事故を起こせば相手や仲間、会社など多くの人に迷惑をかける。事故を起こしてはいけないと、頭では分かっているつもりで仲間にも言ってきたが、自分事として本氣で考えていなかったのだと氣づいた。

事故を起こす前、支店や会社に対して不満や不信感があった。

仲間からアドバイスをもらっても受け止めることが出来ず、被害者意識を持っていたので、事故の後、このまま会社を去ろうと思っていた。

そんな時、伊藤塾長から電話をいただき「お前は間違いなく成長している。事故を起こしてはいけないが、クヨクヨして自棄を起こさず頑張れ」と言っていただいた。

自分が小さな事にこだわり、甘ったれていたことが恥ずかしくなり、自分を変えなければと思った。
 日頃、安全委員という立場で仲間を指導することで、自分が出来ていると勘違いしていた。総括としてちょっと考え、何かをすると、すぐに出来ていると思い、周囲の人から「まだまだだ」と言われると反発してきたことを反省している。

私は根本的に横着な人間だ。なかなか素直になれず認められない部分もあるが、自分で理解し意識することで、考え方や言葉遣いなども正してゆく。

事故を起こしてからでは遅いが、もし自分が命を無くしていたら、相手の命を奪っていたら、この場で話すことも出来なかった。

自分も仲間もそのことを真剣に考え、事故を起こす前に氣づくことが出来る様、自分を変える努力をしてゆく。


M グループ リーダー

本社営業部 落合 政春

 今は変化の多い時代なので、受け身で待っているだけでは不安ばかり出てくる。

私は乗務職員時代に色々な業務に対応していたので、目の前の問題に柔軟に対応出来ると思っていた。

しかし、意味やつながり、その影響などを考えていなかったので、分からないことがあると対応出来ず、すぐに諦めてしまったり、そのうちなんとかなると放置し、もっと不安を大きくしてしまうことがある。

分からないことがあると分かる人に聞くのだが、自分の都合で聞く相手を選び答えを求めるだけなので、なぜそうなるのかが分からず、すぐに忘れて同じ事を繰り返している。

考えるための材料がないので自分本位な考え方になると反省している。
 今、「言葉の意味を考える」をテーマに朝礼メニューを書き、鈴木常務に見ていただき何度も書き直している。

辞書で調べ、なんとなく分かっただけで人に伝えようと思っても伝わらない。

今までは苦手な事、面倒だと思う事は、やる前に諦めていたが、この機会を生かすために漢和辞典を買い、分からないことはすぐに調べるようにしている。

今後も一つひとつの言葉の意味を分かり、自分の考えを入れ行動することで身につけてゆき、少しでも人に役立つようになりたい。


鈴木たか子塾生のお話

 大宝の勉強会の一番ベースになるものは、人間は何のために生きるのか、学ぶのか、働くのか、仕事や人生を通じて、どのように人や組織に影響を与えてゆくのかということだ。

学んで次元を上げてゆかないと、安全活動の質も上がらない。

入社した時の年齢や事情などは人それぞれだが、生活の糧を得るために就職する人がほとんどで私もそうだった。確かに食べられないと困るが、それだけでは虚しい。

大宝に入社して、仕事は生きることの重要な部分であり、学んで一定の人格能力を身につけることで、働きながら自由を得られると教わった。

実際に仕事を通じて何かをつくり出すことの面白さや、人との結びつきに喜びを見い出すことが出来た。
 人は自分という人間を分かり理解してくれる人がいて、悪性も受け止めて下さるから、頑張って命を燃やす勇氣が湧いてくる。

私もそれによって今までよりもの事が分かり、人に役立つ喜びや感動を味わうことが出来た。しかし、自分が損をしたくない、傷つきたくないという強欲さがあり、他の人に対して命を燃やす喜びを与えることを怠け、逃げてきてしまったことを申し訳なく思う。


伊藤塾長講話

 和合塾も最終回が近づいてきました。

こういった集合教育の場で、もの事を広く知ってゆくことは大事ですが、どうしても他人事になってしまいます。

本当の勉強は自分にあった内容、やり方で行なう自己啓発ですので、これからも様々な形で学び続けて下さい。
 「旗幟鮮明」という言葉の意味は、良くても悪くても自分が考えていることをはっきりと打ち出すことです。

最近は社内も世の中も旗幟鮮明にしない人、自分の失敗を上手にごまかし隠そうとする卑怯な人が増えています。

自分の無能さ、不都合なことを隠すために卑怯なことをするのですから、まともな人間関係や仕事が出来るわけがありません。

嘘を隠すために嘘を重ねる卑怯な人が、何人集まっても強い組織にはなりません。
 昔から「善の悪はやめよ」と言ってきました。悪いことや失敗をした時、相手に本当のことを伝えずに「そんなこと、たいしたことないぞ」とごまかすのは善の悪です。

それを行なうのは仲間ではなく一味です。善の悪が組織にはびこると、一見仲良く見えても絶対に上手く行きません。
 また最近、氣になることは報告や話しの中に「たら、れば」という仮説が多くなっていることです。

本当の仮説ではなく、その場逃れや責任転嫁のために使うのです。

自分の責任で何かをやろうと思うなら、意識して使わないようにしましょう。飯を食うためだけに大宝という会社が存在するのなら、ほとんど変化することはありません。

自分たちの会社を自分たちでつくってゆくという考え方を持って学び、みんなで仲良くケンカをしながら、良い組織にして行って下さい。


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