和 合 塾 で 学 ぼ う

塾生発表

「第36回愛知県トラックドライバーコンテストに出場して」

4t車部門 中川支店  U  M

 昨年は半強制的に勧められ「参加するだけ」であったが、今回は自分から出場したいと思った。ただ人前で話すのが苦手なため和合塾の発表は避けたかったが、そういう人は多いし、嫌なことから逃げていては成長できないと思いチャレンジした。

 どうせなら結果を出したいと考え、「学科試験の勉強をしよう」と思っていたが、気がついたら前日だった。犬山支店の二人や会社の看板を背負って出場している他社の選手とは意気込みや取り組む姿勢が違った。

 雨の中、朝早くから大勢の方が応援に来てくださったり嬉しかった。お陰で緊張がほぐれ楽しむことが出来たが、自分でやるべきことをやっていなかったので結果を出すことが出来ず悔しかった。

 手作りの応援グッズを用意し、熱い声援を送ってくださった応援団長の坂本勇一さん(中川支店)、石川猛さん(犬山支店)を始め全社の皆様、業務の途中で応援に駆けつけてくれた中島さん。「ありがとうございました」。今度はその人たちのために力をだします。


2t車部門 中川支店  M N

 雑談の中での安全委員総括の松井さんの一言で出場が決まり、初めは「なぜ自分が?」と思ったが、「やるからには、やらなきゃ」と張り切っていた。同じ時期に運動会の支店副総括を務めることが決まった。「ドラコンの勉強どころじゃないな」と運動会の準備を始め、自分に都合が悪くなると「ドラコンがあるから…」と、どちらも言い訳にして逃げていた。

 結局、前日になって図書館に行き、車輌の構造に関する本を借りてきたが遅かった。小林支店長から「他の人たちの運転を見て勉強して来い」と言われたが、自分のことで頭がいっぱいで、その余裕もなかった。

 印象に残ったのはトレーラ部門2位で表彰を受けた犬山支店の大澤さんの複雑な表情。「自分だったら手放しで喜ぶのに」と、意識や目標の高さの違いを実感した。2つ目は表彰式で足を組んで座っていたことについて、帰りの車の中で松井総括に指導を受けたこと。自分が根本からずれていることを知った。これから一つずつ学び成長して行きたい。


11t車部門 犬山支店  T T

今回、自分では努力したつもりだったが、昨年第2位を獲得できたので、「もう少しがんばれば…」と甘く考えていた。昨年優勝し全国大会で第3位を獲得された方は、今年指導員として後輩を連れてきていた。自分だけで満足し、他の人に何も与えていない自分との差を感じた。

 結局、3位までに入賞できなかった。「これまで本気を出したことがあるのか」「しっかりと目標を立て真剣に取り組んだことがあるのか」と反省した。今年、安全委員になったが、朝礼時の点呼では、今も「武石安全委員」ではなく、「“武石さん”おはようございます」と呼ばれている。

 日常の中でも本気を出す機会は山ほどあるはず。どうすれば本気になれるのかを考え、自分にも仲間にも力を出せる自分に成長したい。


トレーラ車部門第2位 犬山支店  O K

 10年前からほぼ毎年出場し、上位に食い込むことが出来るようになると、「このままでは終われない」という気持ちになってきた。その時は「よし、来年は早めに準備をして」と思うのだが、日常の運転に細心の注意を払うこと以外は一年を通して努力し続けることが出来ず、結局ギリギリになってから勉強するという自分の弱点をさらけ出してきた。

 昨年、遂に念願の全国大会出場を果たしたが、自分でも信じられない程緊張し頭の中が真っ白になった。

車庫入れでハンドルをどっちに切ればいいのか分からなくなり、まさかのタイムオーバー。後日、伊藤専務から「初めてお前が真剣勝負をした証拠だ」と言われた。

 今年も全社の皆さんに盛大な応援をいただいた。私は体つきが大きく、口が悪いので一見無鉄砲かと思われるが、実は臆病で緊張するタイプ。仲間の暖かい声援で肩の力が抜け、勇気づけられた。一日を通して楽しく元気に応援してくれる応援団の皆さんに頭が下がる。自分が逆の立場に立ったら出来るのだろうかと考えた。

 今年の全国大会出場は「棚からボタモチ」の様だが、最後のチャンス(全国大会へは二回までしか出場できないことになっているため)。コンテストのために特別な研修を受けるのではなく、日常の業務の延長線上で出場し結果が出せるよう、胸を張って出場し雰囲気に飲まれず楽しみたい。

 とても緊張するコンテストになぜ挑戦し続けるのか自分でも不思議。好きということもあるが、日常で味わえない何かを求めているのかもしれない。今年の和合塾新年会で伊藤塾長から頂いたメッセージは「小手先でもの事を成さずに、正攻法で人生を歩む」。日頃、学ぶことから逃げ、毎日業務をするだけの自分が恥ずかしい。今までそれで生きてきたので難しいが、逃げずに取り組んでいく。


伊藤塾長のお話

(大澤さんに)「最後だと思ったら、楽しんでくるのではなく、勝負して勝って来い。それが男の花道だ」

昔、山寺で修行をしていた小坊主が厳しさに耐えられず脱走しようと山を下りていた時、途中で斧を石で研いでいるおばあさんがいて、何をしているのかと尋ねたら「針がなくなったので、斧から針を作っている」と教えられ、自分の甘さに気づき、もう一度山に戻って修行を積み、立派な坊主になったという話があります。

 何かをやる時はそれぐらいの気持ちがないと、私たちはいつでも中途半端で終わってしまいます。年齢を重ねる。イベントに参画する。役割が変わる時に、自分にとってチャンスだと分かり勝負が出来るかどうかが人生の分岐点です。

人間として生きているから「氣」を発する

 今回の様に選手として出場する人も、応援団長として先頭に立つ人も立派な人です。人は誰もが@自分を試したい A自分の人格・能力を高めたい B自分が人間として生きているという証がほしい と思い、何かに挑戦するのです。そのために必要なものが「勇気」と「志」です。

  勇気がないから引いてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまいます。志とは大小に関係なく「こんな風にしたい」と念じ、その実現に向け努力することです。「人間を大事に出来る自分になりたい」と思ったら、それが出来る力量をつけ自分のエゴをコントロールすることです。そのためには厳しくて苦しい修行が必要です。

 会社に来て言われたことを一所懸命やり、結果としての成果をだすのは当たり前のことです。それで満足し、自分がこれまで経験してきて「出来ること」の中だけに安住していては何の成長もありません。若干でも志と勇気があって何かに挑戦する時、考え方や行動は前向きになります。その時「氣」が発せられ、その人がイキイキと魅力的に輝くのです。

 イベントなどの短期の目標だけでなく、日常の中で挑戦できる目標を見つけていきましょう。

挑戦は成長の始まり

 人間は本能として「与えたい、求める、憤る、惚れる、戦う、創る」という欲求を持っています。そして、挑戦は「戦う、創る」という本能の発露(その人の気持ちなどが自然に態度・行動に表れること)です。

 学んだりすることで、何かに気づき実行し始める時、その人は変化を起こし、その欲求の質が変わる時、顔つきや態度が変わります。勇気や志がなく挑戦できない人は、いつまで立っても同じところで腐った顔をして、周囲に不愉快な思いをさせます。

 人間は前向きに努力していても、外部からの刺激や内部からのマイナスの刺激で崩れそうになる時があります。それをコントロールし一定の所で保つことが出来るのが一人前の大人です。多くの人がこのレベルまで来ると、職場は働きやすくなります。個人、支店、全社でそういう方向を目指していきましょう。


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