なぜ社会は崩壊してきているのか
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「なぜ生きるのか」という人間にとって最も大事な「根本(目的)」を考えず、知識や技術という「手段」を事の外大切にしてきた。
A
戦後60年間、エゴをむき出すことが幸福になる道だと勘違いし、2〜3世代の連鎖により、さらにエゴが拡大してきた。
人間は学ばなければエゴの塊です。
「自分さえ良ければいい」と我欲をむき出しにします。私はおとなしいからエゴはないと思いやしのですが、自分から発信しないというのもエゴなのです。
「エゴに気づきコントロールせよ」と言う会社はあまりありません。しかし、役員、管理者から社員まで皆がエゴを出し始めたら、人間としてのつながりや潤いのない砂漠のような組織になり、中小企業である大宝はあっと言う間に崩壊します。
B
個人も組織もむき出しの「エゴ」について、ほとんど自覚できない状態になった。
C
長期に亘る目で見て考えると、日本経済は成熟ないしは衰退の初期にあり、それゆえ市場主義経済が荒れ狂い、金儲けのためならなんでも商品にし、どんな手段を使っても良いという風潮を生んだ。
D
本来簡単には決められないものまで、」勝ち組」「負け組」という二元論で単純に峻別され、世の中に余裕(遊び)がなくなり、人はまともな精神でいられなくなった。
E
人口の年齢構成(高齢化、少子化)経済の枠組みの大幅な変化により、若者が目的や目標を持つことが難しくなり、刹那的な気分になってきている。
現在の財政は国の借金が約700兆円、地方の借金が300兆円。実質的国の税収は40兆円という状況です。さらに国民保険加入対象者4000万人のうち、約4分の1にあたる1000万人の人たちが未加入というように、60年間かけて作ってきた制度が機能しなくなっています。
その中で将来を背負っていく若者たちも先が見えず、今が楽しければいいと刹那的になっています。そうなればなるほど社会はより速く崩壊の方向に進みます。20代、30代の人たちは社会のためにも会社のためにも、そして何より自分たちのために、よりしっかりしなければなりません。
学び自分を鍛え、知恵ある人になろう
どこにいて何をしていても、このような時代を生きていくのは大変なことです。何も考えずぼんやりしていては、その流れに飲み込まれてしまいます。
また、「あれが悪い、これが悪い」と人の責任にしていても何も解決しません。
自分と家族、会社、社会を守るためには実力のレベルを上げること。すなわち智恵のある人になることが必要です。
智恵のある人とは、普遍性のある柔軟な対応ができる人です。これからもっと色々な問題や課題が生まれてきます。そのときにどこでも通用し役立つ「脳力」を身につけてゆくためには、次のことが大切です。
実力のレベル(智恵を身につける)方程式
@精神の育成度×A自覚の度合い×B知識・技術の幅×実践の密度
=
実力のレベル(次元) =
智恵が身についている状況 |
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