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「第21回大宝文化祭を終えて」


実行委員長 金山支店 落 合 政 春

 昨年は司会者として楽しく取り組んだ。「次はグリーンリボン(主演俳優)賞だ」と密かにねらっていた。
11月下旬に思いがけず実行委員長のお話を頂き、副実行委員長の辻井係長と、お互いにない所を学び合う様に勧められた。
 打ち出したテーマは「笑顔」。もともと楽しいことが好きで、私自身相手の笑顔から沢山のパワーをもらってきた。形式やごまかしではなく、本当の笑顔は何か考えて欲しかった。
 各支店でも業務終了後、疲れていても力を合わせ、練習でセリフを間違えると皆で注意しアドバイスをしたり、本人と一緒により良いものを創り上げようと努力したからこそ、当日の感動を味わうことが出来、最高の笑顔があったのだと思う。
 これを文化祭だけで終わらせてはもったいない。一人ひとりが自分の人生の主人公。今の私があるのは和合塾などで学び、多くの仲間と出会えたから。物流フェスティバルで掲げた「学んで活かそう自分の意志で」と今回の「笑顔」を、永遠のテーマにし自分の人生を大切にしてゆく。


バザー部部長 大高支店 柴 田 智 弘

 昨年は舞台運営部の副部長を努め、よく分からないうちに終わってしまった。今回は部長だけに、自分がやらなければ何も始まらないと思っていたのに、「大丈夫」となめてしまい取りかかりが遅れた。
 福袋に変わる目玉賞品として打ち出した「つめ放題」が大盛況だった。結果として何事もなく終わったが、やり方を変えるだけでなく、それによって何が起こり得るのかを考えなければならないことも学んだ。


舞台運営部副部長 三好支店 H N 

 入社して三年、「文化祭は夜間業務の自分には関係ない」と他人事だった。副部長を引き受けたが、出席したこともないのに無理だと考え、すぐに後悔し逃げの体制に入った。
一回目の部長会にも暗い表情で参加し、皆さんに不安を与えた。部長の高野さんが何を言っているのか分からず、うなずいているだけだった。
 自分でも反省し、失敗を恐れず出来ることから始めようと思った。自分の役割を明確にし、仲間に相談しているうちに最後は「盛り上げてやるぞ」という気持ちになった。
 当日は部員の生き生きとした動きに感動し、初めて間近で見る、各支店の段取りの良さと劇の迫力に鳥肌が立った。短期間で一つの目標に向かって一つになれるすばらしさと楽しさ、自分の経験不足をカバーしてくれる仲間のありがたさを実感した。


伊藤塾長のお話

 感謝と気づきは自己成長の第一歩
 生活保護を受けている家庭は、2000年の70万強世帯から4年後には100万強世帯へと急激に増えています。これは世の中全体が厳しい状況になっている表れです。そんな時代に「笑顔」をテーマに掲げ、文化祭を行うことが出来るということは、非常に幸せなことです。五体満足で仕事が出来ると言うことも同じです。私たちはそんな当たり前のことが分からないから、文句ばかり言っているのです。

 今回も実行委員会と各支店の皆さんの努力により、全体として気持ちの良い文化祭になりました。全体としては成功でしたが、大切なことは「自分にとって何があったか」です。個人として何を得たのか、どこで力不足を感じたのかを明確にし、今後に活かして下さい。
 7名の話の中には文化祭で体験した「感動」と「感謝」がありました。毎日の生活の中で。通常の業務だけを行ない、もの事を考えることをしなければ、仕事があることも給料がもらえることも当たり前になってしまいます。それほど人間は強欲です。
 食事の時に「いただきます」と言うのは、自分の生命を保つために、他の動物や植物、穀物の生命を奪って生きているという、自分たちの強欲さを自覚し感謝を表す言葉です。
 そういったことが分かると、エゴ100%では生きられなくなります。文化祭で何かに気づき、自分が変わるきっかけに出来るのは幸せなことです。是非、それを自分と支店と大宝の変化につなげてください。
 たかが文化祭、されど文化祭
 人生をより良いものにしてゆくためには、自分が変わってゆくことが必要です。その変革のときに必要なものが、この方程式です。

変革=外圧×内圧×青写真

 「外圧」とは外部からの刺激です。叱られるのも役割を任されるのもその一つです。自信がないといつも逃げる人は、そういうチャンスを逃してしまいます。「外圧」が雷の様なものだとすると、「内圧」は自爆装置です。人間は本来、誰もが成長したいと思っています。しかし、惰性で行っていること以外の何かにチャレンジしないと、その装置のピンは外れません。そして、「青写真」とは、それを達成するための志(意)や計画をつくり遂行する力です。これらがなければ個人も支店も変化しません。

 自分の意を人に伝える事は大変です。100%伝えようと思ったら、1000%の情熱とエネルギーが必要です。その情熱は、もの事が分かる質量に比例します。本気で学び自分と組織の変革につなげましょう。