2月和合塾 定例会

今年最初の定例会は、1月22日の和合塾新年会で、塾生一人ひとりの成長と幸せを願い、伊藤塾長が贈って下さった「メッセージ」をもとに考えた事を、3名の方に発表していただきました。


Dグループ 犬山支店  S K

 昨年、オブザーバーとして新年会に出席し、初めて塾長メッセージを頂いたが、内容も1年間、自分が何をやっていたのかも記憶にない。

今年頂いたメッセージは「会社は学びの場。人生の大学。何事にも本氣で取り組めば必ず成長する」 

 入社して17年。私にとって会社は「金稼ぎの場」だった。自分が中学卒だと言いたくなくて、ずっと隠してきた。昨年11月に経営学習会を卒業し、今までのさもしい自分と別れるチャンスを頂いた。そして、このメッセージを頂き、これから本氣で学び取り組めば、大卒も中卒も関係ないと勇氣が湧いてきた。

  以前は何をやっても「やらされている感」があり疲れた。今、文化祭でイベント部の部長を務めている。業務終了後、週2回部会を開いているが疲れず、家に帰ってからも嫁に「早く寝なよ」言われる程、話しがしたい。

以前は顔を見ると逃げていた猫も寄って来る様になった。同じ支店の藤井実行委員長を助けたい。お世話になっている人を裏切らない様に頑張る。


Cグループ  中川支店 関山 章三

   「年令と共に我欲を小さくする人は 心身共に生き活きしてくる」 実家が自営業を営み、幼い頃から経済的に恵まれていた。

大学受験に失敗し、同業者へ丁稚奉公に出たが、4年で父の反対を押し切り、同僚と独立した。好景気の波に乗り一時成功したが、10年で倒産し多額の借金を残した。父に助けられ、その時は感謝したが、「のど元過ぎれば」ですぐに忘れ、恩や義理を欠いてきた。 依存心が強く、その後も仕事はしたるが、勝手なことばかりして、やがて上手く行かなくなり、その度に誰かに助けてもらった。

  53歳で職を失い名古屋に戻った。雇ってくれる会社はなく、柔道が縁で知人から小笠原社長を紹介して頂き、大宝に入社。金山支店、中川支店の皆さんのお陰で今日がある。職が無く居場所の無い自分にとって、働けること、生きていけることが、とても嬉しかった。

昨年、初めて和合塾に出席し、伊藤塾長のお話に衝撃を受けた。「50、60(歳)でも遅くない」の言葉に勇氣を頂いた。

  昨年1年間は「笑顔で楽しく仕事をする」ことを目標に、出社後の朝の掃除、花や金魚の世話などを通し、多くの人とコミュニケーションをとることが出来た。

私は今、燃えている。人に支えられ、少しでも人に役立つ喜びを支えに、働くことの喜びと学ぶことの大切さを、若い人たちに伝えてゆく。 


第1いれんびグループ 大高支店 A T

  「謙虚さは自分を信ずることのできる人への贈りもの。謙虚さは自分を光らせる」

  謙虚さの反対、尊大さ100%できたので、「謙虚さとは何か」をずっと考えていた。そんな時に知人から「あなたが自分の為、他人の為に一所懸命やっていることは分かる。でもなぜ人の言うことを聞いてくれ ないのか。こちらにも考えがある」 と言われた。以前なら全く聞く耳を 持たなかったが、「謙虚」の言葉が頭に残っていたので、素直に謝ることが出来た。自分ではよかれと思ってやったことが、相手を怒らせてしま う。一方通行で押しつけるのではな く、相手の意見や氣持ちを聞いてか ら、自分の意見を伝えることを約束 し、これからも氣づいた事を教えて欲しいと頼んだ。

  入社して16年。言いたいことを言い、やりたいことをやる横柄な自分だった。これまで和合塾で塾生の発表を聞き、「もっとしっかり準備して来いよ」と辛口の批評をしていたが、実際にこの場に立つと頭が真っ 白になり、心臓がバクバクしている。「すいませんでした」 真剣にもの事に取り組むことが大事。

仕事や運転を形式だけでやるのを見ると頭に来る。特に「運転は怖い」という意識を持っていないと、 事故を起こし後悔することになる。

  若い頃から瞬間湯沸かし器の様だった私が、運転中に相手に譲り、お客様に心から頭を下げられる様になった。

この年で氣づいて直そうとしている。若い人たちには、是非今から自分を掘り下げ、相手の氣持ちを考え行動できる様に勉強して欲しい。


伊藤塾長のお話

  出納さんは経営学習会の途中まで、ヘラヘラ笑いで要領良く生きてきました。それでは本人が気の毒で、人生も悲しいので本氣で叱ったら、反省し顔つきまで変わりました。

  関山さんは山あり谷ありの人生で色々な苦労をされました。そういう人から見ても、大宝は面白い会社だと思います。我々凡人は、人に「してあげたこと」はいつまでも覚えていますが、「してもらったこと」はすぐに忘れてしまいます。それぐらいエゴが強く、弱い生き物なので、自分を裏切り、相手を裏切ります。

  合浦さんは色々な経験をしています。合浦さんが言っていた様に、車を運転する時も謙虚さは大切です。前に入りたがっている車に先を譲っても、大して時間はかかりません。運転中は短氣を起こしたらら負けです。 

言葉の大切さを分かり、使う

  毎年、約200名分のメッセージを考え書いています。一人ひとりの顔を思い浮かべ、少しでも成長し幸せになって欲しいと念じながら過ごすのは、とても楽しく幸せな時間です。それと同時に私自身が1年間考え学んできたことの集大成でもあります。誰宛のメッセージも自分に係わる内容です。それは全部生き方や心に関するものだからです。

  メッセージは「言葉」です。普段軽く考え、いい加減に使っていると、しっぺ返しがきます。私はクリスチャンではありませんが、先日、ある雑誌に聖書の一節が載っていました。

 

ヨハネによる福音書

第1章より

 はじめに言葉があり、言葉は神と共にあり、言葉は神であった。この言葉ははじめに神と共にあった。すべての物は彼を通して造られた。造られた物で、彼によらず造られたものはなかった。彼の中には命があり、命は人の光であった。

 

 「言葉=神=命」と、こんな風に言葉の重みを感じることはありません。人間として成長してゆく為には、言葉の意味を知り、正しく使うことが必要です。

支店を良くするにも、安全を確保するにも、言葉が通じなければ、前へ進むことは出来ません。分からなければ辞書を引いたり、人に聞いたりして、レポートを書くことを通じて、身につけて下さい。 

感謝のレベル

 言葉を大切にするとは、そのことについて深く考えるということです。

例えば「感謝」とは、相手の氣持ちや行為に心が動き、有り難いと思うことです。自分が何に感謝出来るかは、人間としてのレベルによります。

 

感謝のレベル

@ 金やモノ

A 知識

B 考え方

C 生き方

         =心

※自分はどの内容で感謝できる人間なのか?

 

 正月にお年玉をもらうと、3歳の子供でも「ありがとう」と言います。

暦年齢がいくつになっても、金やモノにしか感謝できなければ、精神の発育度は3歳で止まっているのです。判断し行動する元の精神が幼いということは、事故を起こす確率が高いので危険です。

  人間として成長できない人は、「知識」「考え方」「生き方=心」に感謝する能力が無い人です。和合塾に参加しレポートを提出することも、A〜Cに対する感謝の現れです。日常で無意識に行なっている事が、自分のレベルを表しています。幸せになろうと思ったら、学び、考え、感謝のレベルを上げてゆくことです。

  言葉一つひとつを深く考えないと、自分自身が分からず、世の中や自分を取り巻く環境がどうなってゆくのかも分かりません。それでは真っ暗で何も見えない「無明の闇」の中を生きているのと同じです。何のために生きているのか分かりません。

  会社は学びの場、人生の大学です。会社の哲学、考え方そのものに「教育立社」を掲げ、個人としてのふれ合いがあり、組織運営も体験できる大宝は、珍しい会社です。学歴は関係ありませんが、学力は必要です。また、会社は利益を上げなければ存在することが出来ません。その両立を図るために、人間として大事なことが分かる様、学び、考え、多くの人の力で面白い会社にして下さい。

  その核であり、人間としてのつながりをつくる面白さを、一番身近で感じることが出来るのが和合塾です。日頃、厳しいことや苦しいこともありますが、皆で助け合い、笑い声のある会社にしましょう。