5月和合塾定例会 5月9日(水)

 5月和合塾 定例会

【テーマ】 「新年度を迎えて 〜新サブリーダーの 皆さんによる発表〜」


 

Aグループ  春日井支店      N K

 最近、新しい業務が始まり時間に追われ、ずっとイライラしていた。

その状況を生み出したのは、自分の考え方のズレ。その目的や目標も分からず、周りの人から仕事が出来ない人だと思われるのは嫌。こちらの都合で相手を待たせると嫌がられると思い、早く終わらせることばかり氣にしていた。

 アルバイト時代、良く動き早く仕事を終わらせると、「よく頑張るね、元氣だね」と褒めてもらえ、嬉しかった。今も人から認めて欲しい、褒められたいという欲求が先行し、目標も曖昧なまま、相手の顔色を見て行動している。

 サブリーダーの役割をもらったが、考える訓練をしていないので、今の自分では何もできない。

メンバーの力を借り、お互いが考えていることを発表できる場を作ってゆく。


 

 Cグループ  港支店      榊原  力

 7年程前から草野球チームに入っていている。

以前はバッティングが武器でよく打てたので、日曜の練習が待ち遠しかったが、最近は打てなくなった。良い成績が残せず面白くない。肉体的な衰えや相手ピッチャーの変化もあるが、何より自分が努力していないことが原因。

活躍ができたから野球が好きだと思っていただけだと氣づいた。基本は会社も同じだ。

 役割をいただいても、これと言った武器がないまま努力をしなければ、周りに迷惑をかけてしまう。

苦手なことから逃げ、今、出来る範囲で満足してしまう自分を反省し、分からないことは恥ずかしがらずオープンにし、やると決めた事を真剣に継続し拡げてゆく。


 

Jグループ  犬山支店      O K

 和合塾に入塾し10数年経つが、正式にグループに入ったのは昨年から。

初めは緊張したが、他支店の人たちと少人数で、恰好をつけずに話せることが楽しい。意見を言い合い共感できると氣持ちが楽になる。

昨年の目標は「変化」。1年経ち周りから変わったと言われ、自分でもそう思っていたが、13年前の経営学習会卒業レポートを読み直すと、当時から同じ事を言っていた。

 本当は氣が小さく甘ったれの自分をごまかすために、乱暴な言葉と態度で虚勢を張ってきた。いつもどこかに逃げ道を作りながら、目先の計算をし「これぐらいでいいだろう」と行動するのではなく、分からないことは「分かりません、教えて下さい。変化します」と、素直に言える自分になりたい。

自分が体験させてもらったように、一人でも多くの人にグループ会議を通し「楽しい」と感じてもらえる活動を続けてゆく。

 

 Nグループ  犬山支店      N K

 2年前、労使共同セミナーの一泊研修会で、何の意も氣もなく居るだけの私に、伊藤専務(塾長)が本氣で雷を落として下さった。

当時はその意味も分からず怖がり、しばらく寝付きの悪い日々が続いた。

それ以降、日常の自分の言動を振り返るようになった。すると自分の馬鹿さ加減に笑え、恥ずかしいことばかり。先日も行儀の悪い5歳の息子に「バカ」と注意をしたら、「バカって言う方がバカだ」と言い返され、ムキになってケンカをしている自分が情けなかった。

 昨年の秋頃から、次元の高い(自分よりもの事が分かる)人と話をすることの大切さが分かり始めた。

以前は「考え方が堅い。自分とは違う」と誤解し距離を置いていた。学んだ事をなんとなく分かった状態で、モヤモヤしたまま恰好をつけ相手に伝えようとする自分を変化させるためにも、そういう人たちと交わり、論理性を身につけなければならない。

今後も自分が行なっている一つひとつの事を反省し、見苦しいことをしている自分に氣づき、何がいけないのか、どうありたいのかを具体的に考え行動してゆく。


伊藤塾長のまとめ

 1、自分の命を守り、人生を面白くするのは自分

  何かをする時、結果としての成否(成功するかしないか)を決めるのは、その人の行動と、その基にある考え方。そして、その核となる精神の育成度です。

 例えば、車の運転は日常のその人の考え方、行動の延長線上にあります。

そのどこかがズレ、外部(気象、道路状況、他の車や人の動きなど)のマイナス要因と合わさった時、事故が発生します。

私が入社した31年前の大宝は、車輌台数200台で年間事故件数は200件でした(現在、車輌台数は2.25倍、年間事故件数は10分の1以下)。当時はまともに制服を着る人はおらず、靴の踵を踏み、ねじり鉢巻きという格好で仕事をしていました。

  また、発表にあったように、苦手なことをすぐに諦めてしまうのも、常に逃げ道を作り腰が引けた状態でもの事に取り組んでしまうのも、原因は精神の育成度のズレにあります。誰もが何らかのズレを持っているのですが、それに氣づき小さくすることが大切です。そのためには学びが不可欠です。また、お互いに自分のズレには氣づけないので、人の指摘を素直に聞くことが大事です。

  和合塾の前身「和合会」は今から31年前、6人でスタートしました。

現在の塾生は約180名です。会社の都合だけで行なっている勉強会なら、ここまで大きくはなりません。

皆さんに自分自身と人生を大事にするということを分かって欲しい、というのが私の考え方のベースです。

 2、組織の鍵を握るNo.2

  今日発表したのはサブリーダーの皆さん、グループのナンバー2です。

ここに参加している皆さんも、色々な所でその役割を果たしてくれていますが、組織の進む方向を決める重要な立場であり大事な人です。 

[ナンバー2の役割と能力] 

@トップ(リーダー)の分身 

A大きな枠組みの計画者であり、参 謀、補佐役 

Bコミュニケーションの要 

C説得者 

D教育者 

Eメンバーの支援者 

 安全委員の皆さんも、いわば支店のナンバー2です。リーダー(管理者)の役割である「メンバーのやる氣を引き出し、方向を示す」を、一緒になって推進していくのが仕事です。

リーダーとはいえ全知全能(何でも出来る完璧な)な人はいません。上司と馬が合わない、だから嫌だと、自分の役割や責任を放棄するのではなく、上司の弱点を分かり、助けるのが大事な仕事です。

それができるようになるには、大きな人間の器が必要です。様々な場面で、自分たちが重要な役割を任されていることを知り、一つひとつのことを大事にし、身につけて下さい。

 3、相性の良さは努力の結果

  地球上どこを探しても、自分と全く同じという人はいません。持って生まれたDNA、育った環境、受けた教育など全て違います。

エゴが大きければ大きいほど、自分以外の人はみんな嫌いになります。そんな人間同士の相性を決めるのは、次の三つです。

 [人間の相性を決めるもの] 

*考え方や行動における 

@同一性=同じ様な考え方を持っている(同志)

A相似性=行動が似ている B補完性=良いところも悪いところも理解し、助け合う

 両者とも逃げ腰で、お互いの違うところだけ見て「相性が悪い」と言う場合が多いのですが、職場でも家庭でも、お互いに努力せず相性の良い人はいません。また、全部相性の合う人や、ずっと合う人はいません。合う部分を拡大し、継続した良い関係をつくるために、素直にあるがままの自分をさらけ出し、分かり合い、助け合い、学び合う努力を続けてゆきましょう。

 これは立場が上の人から始めた方が良いのですが、どちらからでも良いのです。みんな幸せになりたいと思っています。そこに近づくためには「方向」が大事です。

力を合わせ自分たちを大事にし、多くの人が生き活きできる職場をつくり出してゆきましょう。


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