1、自分の命を守り、人生を面白くするのは自分
何かをする時、結果としての成否(成功するかしないか)を決めるのは、その人の行動と、その基にある考え方。そして、その核となる精神の育成度です。
例えば、車の運転は日常のその人の考え方、行動の延長線上にあります。
そのどこかがズレ、外部(気象、道路状況、他の車や人の動きなど)のマイナス要因と合わさった時、事故が発生します。
私が入社した31年前の大宝は、車輌台数200台で年間事故件数は200件でした(現在、車輌台数は2.25倍、年間事故件数は10分の1以下)。当時はまともに制服を着る人はおらず、靴の踵を踏み、ねじり鉢巻きという格好で仕事をしていました。
また、発表にあったように、苦手なことをすぐに諦めてしまうのも、常に逃げ道を作り腰が引けた状態でもの事に取り組んでしまうのも、原因は精神の育成度のズレにあります。誰もが何らかのズレを持っているのですが、それに氣づき小さくすることが大切です。そのためには学びが不可欠です。また、お互いに自分のズレには氣づけないので、人の指摘を素直に聞くことが大事です。
和合塾の前身「和合会」は今から31年前、6人でスタートしました。
現在の塾生は約180名です。会社の都合だけで行なっている勉強会なら、ここまで大きくはなりません。
皆さんに自分自身と人生を大事にするということを分かって欲しい、というのが私の考え方のベースです。
2、組織の鍵を握るNo.2
今日発表したのはサブリーダーの皆さん、グループのナンバー2です。
ここに参加している皆さんも、色々な所でその役割を果たしてくれていますが、組織の進む方向を決める重要な立場であり大事な人です。
[ナンバー2の役割と能力]
@トップ(リーダー)の分身
A大きな枠組みの計画者であり、参 謀、補佐役
Bコミュニケーションの要
C説得者
D教育者
Eメンバーの支援者
安全委員の皆さんも、いわば支店のナンバー2です。リーダー(管理者)の役割である「メンバーのやる氣を引き出し、方向を示す」を、一緒になって推進していくのが仕事です。
リーダーとはいえ全知全能(何でも出来る完璧な)な人はいません。上司と馬が合わない、だから嫌だと、自分の役割や責任を放棄するのではなく、上司の弱点を分かり、助けるのが大事な仕事です。
それができるようになるには、大きな人間の器が必要です。様々な場面で、自分たちが重要な役割を任されていることを知り、一つひとつのことを大事にし、身につけて下さい。
3、相性の良さは努力の結果
地球上どこを探しても、自分と全く同じという人はいません。持って生まれたDNA、育った環境、受けた教育など全て違います。
エゴが大きければ大きいほど、自分以外の人はみんな嫌いになります。そんな人間同士の相性を決めるのは、次の三つです。
[人間の相性を決めるもの]
*考え方や行動における
@同一性=同じ様な考え方を持っている(同志)
A相似性=行動が似ている
B補完性=良いところも悪いところも理解し、助け合う
両者とも逃げ腰で、お互いの違うところだけ見て「相性が悪い」と言う場合が多いのですが、職場でも家庭でも、お互いに努力せず相性の良い人はいません。また、全部相性の合う人や、ずっと合う人はいません。合う部分を拡大し、継続した良い関係をつくるために、素直にあるがままの自分をさらけ出し、分かり合い、助け合い、学び合う努力を続けてゆきましょう。
これは立場が上の人から始めた方が良いのですが、どちらからでも良いのです。みんな幸せになりたいと思っています。そこに近づくためには「方向」が大事です。
力を合わせ自分たちを大事にし、多くの人が生き活きできる職場をつくり出してゆきましょう。
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