2月和合塾定例会 2月6日(水)

2月和合塾 定例会

【テーマ】 「私が意識し考え実践していること」


 Nグループ

犬山支店  永田 和也

  入社して15年。長い間、意味を考えず業務や安全活動をやっていたため、その場は楽だったが何となく息苦しかった。

 支店内で事故やミスが続くと、感情のままに相手を指摘し責め、会社に来るのも嫌だった。最近、色々な人と話をするのが楽しい。上辺だけの話でお互いに都合良く相手に合わせ喜ぶだけでなく、もっとお互いのことを知り、氣楽にまじめな話が出来る雰囲氣を作りたい。

 家庭でも職場でも関心の持ち方によって、お互いに知りたいこと、伝えたいことが変わる。以前、自分本位で相手に押しつけたため反撃されたことがあり、人が怖くて、好き嫌いだけで人を判断し猜疑心が強かった。そういう時は、自分が悲しかったこと、人からされて嫌だったことを、他の人にもしていた。

もの事の分かる次元を上げなければ、人に関心は持てず、相手のことは分からない。その状態でお互いに話をしても何も伝わらない。まだ尻込みもするが、起きた問題に対し背景を考え、行動を変えてみることが楽しくなってきた。

 自分に関するもの全てに「今のままでいい」と思わず、年齢や職種に関係なく関心を持ち、話す内容と質を考えながら、仲間とキャッチボールが出来る自分をつくってゆく。


 Gグループ

大高支店  折式田 豊

 事務職員になり約2年。

1年目は支店を良くしたいと思っても、何をすれば良いのか分からず、まずは自分が被害者意識に陥らず、明るく楽しく業務を行ない、人と接することを心がけた。ひょんなことから事務の仕事をすることになった代喜さんの、仲間との接し方も勉強になった。

 支店の変化を加速させているのは入社間もない人たちのパワー。やる氣を継続出来るよう、相手の話を聞き、自分が考えていることを率直に伝え、また話を聞き、時には厳しい指摘もするようにしている。

私自身がつまらない顔をして氣を抜いていると、誰も近づいてこなくなり周りに迷惑をかけてしまう。自分のやる氣を高めるため学び、周りの人との関係づくり、環境づくりをしてゆく。

 そして、規律を守りながらも自由度を広げてゆける支店にしたい。そのためには自分たちリーダーが奴隷精神から脱却することが大事。

色々な人が前向きに自分の考えや意見を出し合い、共に考えたことを実行できる風土、失敗を恐れず次につなげられる仲間づくりをしてゆく。


 Fグループ

金山支店  久保田 直

 現在、人との関係を感情だけで即反応せず、一呼吸おき、時には一晩かけて、相手の氣持ちその人の背景、自分がどんな関係をつくってゆきたいのかを考えるようにしている。

以前は人を見下す氣持ちが強かった。意見が対立すると何とか言い負かし、不都合になると不機嫌になっていた。

子供の頃から腕力のある3つ上の兄の機嫌をとり、自分に期待する母の前では良い子を演じることで自分を守ってきた。無意識だったがストレスを溜め、外では威張り、バカにされる前に相手をバカにしていた。

 6年前、大宝に入社。歳から10年間、アルコール依存症で何も出来ない経験があったので、人と同じように働けることが嬉しく、「他に何も望まないから、放っておいてくれ」と、出来るだけ目立たないようにしていた。

しかし、慣れてくると人を批判し、陰口を言い合っていた。縁あって経営学習会で、ものの見方、考え方を学んだが、急に自分が全部分かった氣になり、安全委員になっても人の氣持ちを考えず、自分の考えを押し通した。「自分は正しいことをしている」と思っていたが、上手く行かず、事故や退職者が続いた。どんどん仲間との距離が遠くなり、まともに話をしてくれる人がいなくなった。

 2年前、自分に疑問を持ち始めた。何がいけないのかは分からなかったが、厳しく指導してくれる人の話を素直に聞けるようになり、「人と話し、相手の話を聞かせてもらえるようになりたい」と思い始めた。

言葉遣いや態度に氣をつけることで人と話ができるようになり、相手のことを好きになった。お互いを知る活動に重点を置いてから公の場で意見が出るようになり、心が通う職場になってきた。

家庭でも同じ事をしてきたことに氣づき、今はちゃんと子供と向き合い話を聞くようにしている。

 自分の主張ばかりせず相手を知り、相手の身になって考えなければ、何も分からず自分の意も伝わらない。お互いに多かれ少なかれ迷惑をかけ、面倒を見てもらって生きている。今は少しでも人のために力を出し、人から受ける迷惑に寛大になれることが自分の幸せだと思えるようになった。

 2年前に教わった「私はついている」の唱和を、1年目は軽く考えすぐにやめ、2年目は毎朝続けた。

苦しいことはあっても、自分の中で何かが動き前向きな氣持ちが湧き、やる氣を継続出来た。身近でそういう姿を見せてくれる人がいることに感謝し、見習い身につけてゆく。


レポート賞

 

 Lグループ

中川支店  加藤 千明

  定例会出席後のレポートを素直に書けるようになって約1年。

思いがけない賞に驚いている。レポートを提出しなければと思うだけでは続かなかったが、2年前から本を読み始め、感じたことや塾で教えていただいたことを日々考えるようになると、毎日が楽しくなってきて、レポートも素直に書けた。

 今まで後ろ向きな考え方で、3ヶ月ごとに不満が溜まり「会社を辞めたい」と言っていたが、この1年は前向きに、くさらず楽しめた。

 「子供の頃いじめられた記憶はない」と否定していたが、忘れようとしていただけで、仲間はずれにされて淋しい思いをしていた。その影響か、ずっと人を好きになることが出来なかった。

今は支店のみんなと話をしている時が一番楽しい。相手に関心を持ち接していると、その人の良さを認めることが出来、嫌だと思い避けてきたことも、ちゃんと話し合えるようになって、好きだと思える人が増えてきた。

 これからも学び考え、文章にまとめることを継続し、結果を恐れずチャレンジしてゆく。


伊藤塾長のお話

1 言葉が自分の人生をつくり出す。  

 人間が変化成長する最初の鍵は、「言葉」をどれだけ真剣に考え、使っているかです。日頃、その人が使う言葉の質と内容で、人間としてどの次元にいるのかが分かります。

何も意識せず音波だけ発していても、何も生まれてきません。

 《言葉とは何か》

@概念、意味や意義を表現する道具

A考える材料

B論理を構築し、思考回路をつくる

C自分や何かを目ざめさせる

D自分や何かを氣づかせてくれる

E自分や何かを意識させてくれる

F自分や何かを自覚させてくれる

 私たちは言葉を使ってものを考えます。

自分が@からFのどこにいるかによって、ものを考える次元が決まり、自分の行動の次元が決まります。言葉が自分の人生をつくり出すのです。

@の言葉の概念を知識として多少知っていても、そこでストップしてしまえば考える次元は上がらず、行動の次元も低いままです。社会に出てからの学びとは、自分自身を鍛えることです。自分が書いたり発言した言葉を頭の片隅におき、責任を持って考え、実践しつづけることで、もの事の分かる次元を高めてゆきましょう。

 もの事には「現象」と「背景」と「本質」があります。

新聞やテレビ番組で報道されている「現象」には、様々な「背景」があり、専門家などによって解明されています。

しかし、多くの場合その本質まで語られることはありません。そういうことを自分で考えなければ、日常の中で現象だけに振り回されてしまいます。

2 想いやる心が自分を育てる

 2月24日に行なわれる第24回大宝文化祭のスローガンは「人は想われて成長し、想いやって強くなる。見つめてみよう相手の心、考え直そう自分の氣持ち」です。これは一定の次元にならなければ出来ません。なぜならば想いやりは、一方的な主張や抑圧によっては成立しないからです。 

《想いやりとは》 

@自分も相手も何かで認め合い、肯定し合える条件をつくる 

A自分以外の人を支援し応援する感情を持つ 

Bそういう氣持ちを言葉や行動で表現する勇氣

 それによってお互いの理解が深まり、良い人間関係が出来てゆきます。

文化祭や日常の接点を通じてこの3点を考え実践し、互いを高めってゆきましょう。


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