3月和合塾定例会 3月5日(水

 3月和合塾 定例会

【テーマ】 「第24回大宝文化祭を終えて」


第3位

 三好支店 総括リーダー 井上 卓郎

 入社1年半。総括を任された以上、一所懸命やろうと考えた。

早くスタートし準備期間をとったが業務で人が集まらず、23人の役者の中で練習に参加できる人は1割。代役での練習が続き、「本番に間に合うのか」と不安の声が出始めた。

大宝に入る前、6年間大工仕事をしていた。親方が急病で倒れリーダーを任された時、「お前が不安な素振りを見せると周りも不安になる。

何があっても堂々としておけ」と言われた。この言葉を思い出し、不安な時も「大丈夫です」と答えていた。一所懸命やってくれている人たちのためにも、絶対に成功させてみせると誓った。

 最後の10日で追い込みをかけ完成した。そして、当日、3位という結果にびっくりした。人をまとめることの大切さと、最後まで諦めてはいけないことを学んだ。今後、色々なことに活かしていく。


グランプリ 

金山支店 総括リーダー  M S

 今年還暦を迎える私に、仲間が文化祭総括のチャンスをくれた。

12年間ずっと裏方。まさかと思ったが、田代さん、安岡さんが副総括に名乗りを上げてくれ勇氣が湧いた。みんなに「やって良かった」と思ってもらいたい。

支店のテーマを「心をひとつに自分の力を出し切る」にした。

 家族をテーマに、みんなが参加できるシナリオを藤目さんに依頼。2度書き直し良いシナリオを書き上げてくれた。途中で仲間が事故を起こしてしまい、沈むみんなの氣持ちを盛り上げようと空回りし一人で悩んだ時期もあった。

その矢先、突然妻が脳出血で倒れた。看病と家のことで文化祭に手が回らなくなり、このままでは迷惑をかけると心配していたら、安全委員総括の久保田さんが「真鍋さんがいてくれるだけで、みんなが元氣になるから」と言ってくれた。

自分が出来ない分、みんなにお願いすると、「心配しなくていいよ。こちらは大丈夫」と応援してくれた。

 当日は劇にも参加。観に来てくれた子供たちも、「お父さんの会社すごいな」と驚いていた。

みんなの力が一つになった結果はグランプリ!数々の賞もいただいた。1週間後の打ち上げ会も仲間が工夫してくれ、笑いあり、歌あり、思いがけない家族からの手紙に涙ありと感動的だった。仲間や陰で支えてくれた家族みんなのおかげ。想いやりを一番もらったのは私。幸せを実感した。


グランプリ

本社 総括リーダー K M

 文化祭が近づいても総括に名乗りを上げる人がなく、「なんとかしなきゃ」と手を挙げた。

初めは焦って精神的に不安定になり、頭のてっぺんから声を出していた。昔から何かやりたいというエネルギーはあったが、自分でこうと決めたら周りを受け入れられず、頑張れば頑張るほど人が離れていった。人に頼むのも苦手で、周りに氣を遣わせながら、勝手に被害者顔をして余計に力んでやり続け、身も心も傷ついていた。

 今回は指摘やアドバイスを、まずちゃんと聞いて受け止め、相手と話し合うことを心がけた。周りの人を信じてお願いすると、力を貸してくれる人が増えてきた。

同じシナリオを元に必要な作り物をイメージしても、作ろうとしているモノが180度違い驚いた。日常の言動を反省した。

 今後も「やってみる」という氣持ちを大切に、周りのアドバイスを吸収して考えることを継続し、自分を変化させ、周りに伝えていく。


 

 舞台運営部部長 春日井支店 I K

 以前、今林安全委員と話がしてみたいとお願いしたのが縁で、今回チャンスをいただいた。

初めてのことで不安だったが、副部長の安江さん、小出さん、部員の皆さんと話し合い、楽しい雰囲氣の中で作り物をする中で元氣とアドバイスをもらい、期待に変わっていった。

 自分がイライラしている時、堂薗副実行委員長の独特な語り口になごまされた。今林実行委員長には、一歩踏み出す勇氣をいただいた。色々な人に支えられ、新しい仲間との出会いがあり、人を信じることの大切さを学んだ。

 これからもこの縁を大事にしていきたい。

 

 副実行委員長  黒川支店 堂薗 君男

 年功26年、55歳。部長経験もない私が「副実行委員長?」と耳を疑ったが、断る理由もなく引き受けた。

伊藤専務から「中年の星だ」と激励された。今まで支店以外の人を知らない。

人前で話すことも苦手。礼儀を知らず今林さんから教えられた。学んでいないので言葉も知らない。自分の考えを人に伝えることの難しさを実感した。

日ごとに自分の無力さ愚かさを知り、何をすればいいのか分からず落ち込んでいった。

 本番数日前に機会があり、仲間に心の内を打ち明けた。

実行委員長から「正社員500人のうち副実行委員長が出来るのは1人。”中年の星“が輝けば同年代の人も輝く。落ち込んでいる場合じゃない」と叱られた。

久保田さんからは「堂薗さんは格好いい。ちょっとでも考え方や行動を変化させられるから」と勇氣をもらった。言葉の力、大切さを知った。

 当日、妻は舞台で挨拶する私の姿に惚れ直したと言ってくれた。

終了後の実行委員解散式の時、感激の余り涙が溢れた。多くの仲間に出会い色々なことを学び、26年の中で最も凝縮した2ヶ月間だった。

おかげで心は青年に戻った。これを人生の財産に、これから学び続けて行く。

 

実行委員長 大高支店 I M

 2ヶ月間、考えることが多かった。文章を書くなど苦手なことも、初めから人に頼らず時間をかけて挑戦し、知らないことの多さと学びの大切さを実感した。

堂薗さんとの出会いは強烈だったので不安もあったが、部長、副部長と楽しく準備して行く中で元氣と自信をもらった。

自分のことを語り、相手の話を聞き、自分の弱点や相手の良さを知ると、互いに認めることができ楽しくなる。仲間と会うのが楽しくて仕方なかった。

  「こうしてくれ」と、相手に押しつけるだけでなく、「なぜ、何のために必要なのか」を一緒に考え、理解して前へ進むためには論理的に説明する力が必要だと氣づき、真剣に学び始めてから2年。今回、客観的に全体を見ることで色々なつながりが分かってきた。多くの方に支えられ、配慮していただいたことに感謝し、指摘や指導を素直に受け入れることが出来た。

この想いを今後の支店運営、安全活動に活かして行く。


伊藤塾長のまとめ

  実行委員の皆さん、各支店の皆さんが一所懸命取り組んでくれ楽しい文化祭でした。ここで得たことを今後に活かすためには、中身を理解することが必要です。今日の6人は自分が体験し感動したことを発表してくれました。では、人はどんな時に感動するのか考えてみましょう。

 私たちは人間のあるべき姿、美しさや善意に触れ、自分がそれに近い行ないをして何かを感じ取った時、心の充足感を覚えます。それが感動です。感動すると色々な面で感謝が出来るようになり、想いやりの心が生まれてきます。そうするともの事が良い方向に進み、人間関係が良くなってきます。感動を失うと感謝することも、前向きな人間関係をつくることも出来ないということです。

感動の中身=「人間の理想、善意」 

@少しでも人の役に立ちたいという想い

Aやるからには一所懸命やるという氣持ち

B自分の考えたものを創り出したいという「意」

C多くの人に氣持ちよく取り組んでもらうための配慮

D結果として高い評価が欲しいという氣持ち

E参加してくれた多くの人に、楽しかった面白かったと感じて欲しいという想い 

F自他共に何か成長したと感じることが出来た

Gその他

 これがいくつかあった人は感動があり、感謝することが出来、他の人を想いやるという、良いサイクルが出来たはずです。

同じ時間とお金を使って文化祭を行なうので、たくさんの人が体験出来た方がいいのです。

この様に具体的な中身が分からなければ、せっかく体験しても活かすことは出来ません。だから学ぶことが必要なのです。

 全社員が何らかの努力をしてイベントが成り立っています。全体としての次元を少しでも上げることが出来るよう学んでゆきましょう。


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