和 合 塾 で 学 ぼ う

6月和合塾定例会 6月4日(水)

 6月和合塾 定例会

【テーマ】 「第13回TAIHO物流フェスティバル を終えて」


 

推進部隊 会場管理部部長 大高支店 坂本 浩二

 支店では安全委員総括としてリーダーシップを発揮し人に色々な役割をお願いする側なのに、全社的な場では「誰かがやってくれるだろう」と他人に依存し、自分に役割が廻ってくると、素直に受け入れられず逃げる自分がいることに氣づいた。何をすればいいか分からない時、一人で頭を抱え悩んで時間だけが経過していたが、今回はメンバーと話し合う中で解決し、「せっかくチャンスをもらったのだから」と一所懸命取り組むことが出来た。

 支店では車輌点検の練習だけでなくその意義や内容について、業務マニュアルの作成では一人ひとりの業務に対する考え方や意識について話し合い、自分たちの考え方や行動のズレに氣づくことが出来た。

 今回作成したものを活かし、やると決めたことを楽しく継続し意味あるものにしてゆく。


 

 副実行委員長 三好支店 竹中 祐介

 スタート時、副実行委員長だと氣負っていたが、伊藤専務(塾長)から「上手くやろうと思うな。自分たちで考えて、楽しめるフェスティバルにしてくれ」と言われ、肩の力が抜けた。

 これまで12回積み上げてきたことを活かし、今回の考え方に沿って新しいものを作り上げてゆくということに心がワクワクした。

 今回、一緒に形にしてゆく推進部隊のメンバーに自分の思いと考えを素直に伝えることが出来、相手もよく考え具体的な形にして返してくれた。

「やってゆくのは自分たちだ」という氣持ちが高まり、色々なことに関心が湧き、自然と身体が動いた。

 このように目標がはっきりしていることは集中出来る。日常でも出来るようにするため、自分を知る努力を続ける。

 自分が出来ていないことに対する他者からの指摘を素直に受け入れ、怠け心に負けず最後までやり遂げ、自分も相手も大切に出来る力をつけてゆく。


 

 副実行委員長 営業推進本部係長 水野  忍

 前日設営も当日の朝もあいにくの雨だったが、楽しそうに準備をする仲間の姿を見ていて、大宝のことを好きなメンバーがこんなにいるのだと力強く感じた。@ 三事故を無くし品質を向上させることで、経営理念を達成する

A 同じ目標に向け全社で一斉に取り組み、年間を通して継続することで今年度の目標を達成するという、物流フェスティバルの目的を耳にした時、自分自身にとっても会社にとっても大切なこと、是非運営に参画したいと自ら手を挙げた。  準備期間中、色々なことを考え自分で判断し、仲間に相談する機会が多かった。以前、泡影塾で伊藤塾長から「交渉事に必要な10の力」を教わった。

それは日常の営業活動だけでなく、こうしたイベントの運営でも必要なことなのだと強く感じた。自分自身について考える場でもあった。

恰好をつけて無難に終えるのではなく、人と交わり自分に必要な力を身につけてゆく場だと意識し、楽しく継続することが出来た。

 この縁を大切にし、多くの方からいただいたエネルギーを、もっと大きな力で返してゆけるようにしてゆく。


 

 実行委員長 中川支店 加藤 千明

 入社して17年目、安全委員になって14年目を迎え今年度、支店の安全委員総括になり、「事故を無くしたい、事故は嫌だ」と本氣で考えている時に、今回の物流フェスティバルについての方向を知った。

「おもしろそう。自分もやってみたい」と思い、実行委員長のチャンスをいただいた。今まではすぐに「できない発想」で逃げてきたが、自分が「できる」と思えば、仲間の力を借りながら何とか出来てゆくことを実感した。

 途中で氣持ちが折れそうになったが、色々な人が声をかけてくれた。思考が前向きな時は、周りの人の言葉が励ましになることを知った。

 無事終わった時、力を合わせてきた仲間に心から「ありがとう」と言えた。その氣になれば何でも出来ることを体験しながら、終わった途端に氣が抜けてしまい叱られてしまう自分がいることを忘れず、今後もこの活動を継続する推進力となってゆく。


伊藤塾長のお話

 今回の物流フェスティバルは、点数を競うという従来のやり方を見直し、基本を学び日常に定着させるようにしたいと、自分たちで内容を変えました。

これまでの内容とやり方に疑問を持ち、変化させたこと、短期間でそれを具体的にして成功させたという点で立派でした。

 前日設営も当日の朝も雨でした。責任を持ち運営する人は判断に困ったと思いますが、前もって雨の日用のスケジュールも組んであり、全社も協力できたのでスムーズな運営が出来ました。

当日、皆さんが作成した業務マニュアルを見せてもらいました。皆さんが日頃一所懸命業務をしてくれているということが伝わってきました。いつも本当にありがとうございます。

一、見えない問題を明らかにする

 事故やミス、クレームを無くしてゆく時、一番大事なことは潜在化している(目に見えない、よく分からない状態)問題を、顕在化(みんなで考え分析し、目に見えるようにする)こと=現象から背景と本質を探ることです。

例えば「倉庫内、構内のヒヤリハットマップ」では、全員が知っているわけではない危険だと思う箇所を明らかにし、みんなが分かるようにし事故防止につなげるために作成しました。

また、各自が業務マニュアルを作成することで、今まで知らなかった仲間の業務内容や苦労を知り、「自分も苦労が多いけれど、あの人も同じなんだ」という共感が湧いてきます。後日、ビデオで配布された「パワーゲート使用時の危険」も、「危険だぞ」と言葉で訴えるだけでなく、実際に車と安全靴を使った実験を目で見ることによって、より怖さが伝わります。

これで終わらせず今後も潜在化している問題を顕在化させ、みんなが分かるようにしてゆく活動を各支店で展開していって下さい。

二、問題を見えなくしているもの

 潜在化した問題を、なかなか顕在化させることが出来ないのは、次のような阻害要因があるからです。 

@知らない、知ろうとしない

  無関心、他人事(自分には関係ない) からは、個人も組織も何の変化も 生まれない。

A分からない

  学んでいないため、そのことに関 する能力が低い。また、つながりが 分からず感性が鈍い。 

  人間に対する能力、洞察力が鈍ければ、他人の言動を見ても何も分かりません。自分自身を知ることも同じです。「自分の精神年齢が何歳か、どんな心の傷を持っているのか考えてみよ」と言いますが、それらを知らず分からない状態で、自分を変化させることは出来ません。

Bごまかし

  自己保身が強ければ強いほど、ご まかすための鎧を着る。

   エレベーターのドアにリフトをぶつけた跡があるのに誰がやったのか分からない、商品事故の当事者が「不明」という組織が、事故や商品事故を無くすことは出来ません。管理者や核になる人たちがごましを無くし、悪いことは「悪い」と素直に言える組織にしてゆくことが必要です。人間はミスをする生き物です。そのミスをごまかし隠すのか、はっきりさせてゆくのかによって、個人も組織も全く違ってきます。事実を明らかにし、起きた現象から問題の背景と本質を探り指導することが大切です。 

C見て見ぬふり 

 見たままの事実を伝えることが出 来ないのは臆病で自分勝手だから です。相手が間違ったことをして いても「オレには関係ない」と知 らん顔の人が多ければ、組織はよ くなりません。 

D不正を行なう

 これは最悪です。その背景と本質には、自分のしたことがどういう影響を及ぼすのか分からない阿呆さ、強欲さ、何とかなるさという怠惰、自分だけではないという嫉妬心が隠れています。

 この5つの阻害要因を小さくする努力をし、明るくおもしろく働ける支店をつくりたいと努力している人が何人かいる支店は、その人も組織全体も明るくなっています。

 事故が起きてから「2度と起こさないようにします」と言いますが、そう思うならばみんなが周囲への関心、エネルギー、人への注意・配慮など、今までよりも10%多く力を出して下さい。

 皆で考え出来るだけ仲良く楽しみながら事故が無く明るい支店、少しでも労働条件を良くできる会社をつくってゆきましょう。


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