私が毎年、皆さんにメッセージを贈っているのは、塾生一人ひとりに自分を大切にしてほしいからです。
社内で勉強会、全社講習会、安全活動を行ない、個人個人との接点を大切にしているのも、大宝で働くすべての人に、自分を大切にしてほしいからです。
自分を大切にすることは、自分の人生を楽しくし、自分を幸せにする基礎です。「人生がおもしろくない」と言う人は、自分を大切にしていないのです。
T、「自分を大切にする」とは?
1、形式や恰好をつけるためではなく、真剣に学ぶ
ことばで言うのは簡単ですが、それを身につけるには、真剣に学んで何年も何十年もかかります。2千数百年前の中国の思想家、荀子は「学ばない者は人間ではない」と言っています。
では、何を学ぶのでしょうか?
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自分の阿呆を知る
誰もが阿呆です。それが分からない人が本当の阿呆です。自分の阿呆さが分かった分だけ利口になります。
学ばずに「私はアホですから」と簡単に言う人がいますが、何年も何十年も真剣に学び続けなければ、自分の阿呆さは分かりません。
A
自分の強欲さを知る
強欲さの中身が分からないから、いつでも強欲さを出しています。少し分かれば小欲になります。
B
自分の小心さを知る
それが分かれば、少し勇氣が出てきます。
C
自分の弱さを知る
その分、自分が強くなります。
D
自分に疑問を持てるようになる
自分に疑問を持ち考えた分だけ、論理的に考えられるようになり、もの事がつながってきます。
2、不正をしない
人の命、金、ものを奪わない。嘘、ごまかしをしない。
3、約束を守る
4、責任転嫁をしない
すぐに言い訳をする人は、何も考 えていません。
5、精神の育成度を知る努力をする
6、自分の「考え方」「言っていること」
「やっていること」の中に、ズレがないか探す
U、「生きる力」を身につけよう
多くの人が働いて金を稼ぎ、なんとか生活していますが、本当に生きていますか?「生きる力」とは
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自分を成長させる力=学ぶ力、意志があるかどうか
A
他人を守る力
B
他人に感謝できる力
C
自分の目的、目標を達成する力
「自分さえよければいい」と、いつも自分の都合ばかり考えている人は、他の人を守ることも、自分自身を守ることもできません。また、人から「もらうこと」が当たり前になっていると、人に感謝することはありません。
この「生きる力」を身につけるのは難しいことです。それがわかった分だけ、力の出し惜しみをしません。わからずにケチなことをしていると、生きる力はいつまでたっても弱いままです。
個人のこと、家庭のこと、会社のこと、社会全体のこと、何でも構いませんが目的、目標を持ち、達成しようと努力する人は、生きる力が身についてきて、まっとうな生き方をすることができます。
支店や大宝全体を良くするためには、多くの人が「生きる力」を身につけることが必要です。
大事なことは簡単には身につきません。そうありたいと願い、真剣に取り組み、考え、何年も実践しづつけましょう。そうすると日常的に楽しくなり、生きる力が強くなり、結果として自分を守ることができるようになります。
仲間、友人とは、「生きる力」をお互いに教え合える関係です。そういう友人、仲間を増やし、個人も支店も大宝全体も楽しく強くしてゆきましょう。
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