和 合 塾 で 学 ぼ う

10月和合塾定例会 10月3日(水)

 10月和合塾 定例会

【テーマ】 生きる力を身につけるために


Cグループ

大高支店 D T

 8年前に入社。先輩から「もっとしっかりしろ」と言われていたが、業務さえちゃんとやっていればいいじゃないかと思っていた。

恰好ばかり氣にし、欲しい物を買うために働いていた。

そんな私が2年前にケガをし、事務所で仕事をさせてもらうことになった。

最初はケガが治るまでと思っていたが、忙しそうな様子を見て、自分にできることはないかと尋ね、配車を覚えることになった。

 分からないことばかりで迷惑をかけたが、支店のみなさんが文句を言わずに助けてくださった。初めて人と人とのつながりを実感し、自分の中で何かが動き「変わらなければ」と思った。

少しやり始めると、どんなことも考えなければ前へ進まず、「やろう」と思ったことを実践するのは大変だと感じるようになった。

自分で考えた分だけ変化できる。それができた時のうれしさは、今まで味わったことがない喜び。

 まだ、わずかな変化だが、自分にとっては大きな変化。これからも学びの場を大事にし、一つずつ目標を持って取り組んでゆく。


Jグループ

犬山支店 今枝 伸夫

 3年前に後突事故を起こし、支店に居づらくなり会社を辞めようかと思っていたが、母から「何かあって会社を逃げ出すのは簡単だけれど、その姿を子供は見ている。何かあった時、親として何も言えなくなるよ」と言われ、逃げずにがんばろうと決めた。それなのにその後も、自分のエゴをコントロールできず、周囲の人に迷惑をかけていた。

 そんな私に「大型車の配車を覚えてみないか」と中村課長が声をかけてくださった。25年も大宝にいて約20年大型車に乗って仕事をしてきたが、自分のことしか考えてこなかったので、是非教えてもらおうと思いお願いした。

最初は電話に出るのも怖かった。また、自分の配車に自信がないので乗務職員の方に何度も電話を入れていた。それでも仲間が氣持ちよく対応し、励ましてくれたことが救いだった。

 事務所で仕事をさせていただき、支店全体の動きや、一日の流れが見えるようになり、考えるきっかけ、自分が変わるきっかけをいただいた。

一人のミスが多くの人に迷惑をかけ、対応するのに時間がかかることが分かり、「絶対にミスをしないようにしよう」と思った。

 それでもすぐに忘れて手を抜きそうになる自分に氣づけるようになった。運動会の競技部副部長、今回の発表と色々なチャンスをいただいた時も、「ここで逃げたら、また元に戻ってしまう」と考え、素直に引き受けた。

 最近、やっと人に感謝できるようになった。これから視野を拡げ、もの事を深く考えられる自分をつくり、本当の意味で人から信用され、感謝される人間になりたい。


Kグループリーダ

金山支店  安岡  徹

 軽い、がんこ、楽な方ばかり選ぶ、好き嫌いが激しい。

人付き合いが苦手、自分を出さないなど、支店でもKグループでも、私の悪いところをみんなから指摘されている。自分で分かっていても直らない。

人と意見が食い違うと突っぱねたり、ふて腐れてしまう。

相手のことを認めないまま、必要最小限のことしか話さないので、平行線のまま終わっている。

 人から指摘されると「攻撃」だと思ってかわしたり、反撃したり、責任転嫁をしてしまう。今のままでは人から信用されることはなく、自分もダメになってしまう。

子供の頃は、酒を飲んでずっと寝ていてものを言わない父と、口うるさくても何とかなってきた母を相手に、自分勝手なことばかりしてきた。

 相手は自分のために言ってくれているのだということを忘れず、嫌いだと距離をとっている人にも自分から近づいて話をし、意見が食い違った時には、すぐに反発せずに相手の話を聞いてから話し合うようにしてゆく。


伊藤塾長のお話

 人が変化する時にはきっかけがあります。

今日、発表した代喜さんの場合は、ケガをして事務所で留守番を始めたこと。

今枝さんは業務中に交通事故を起こしたこと。どちらも決して前向きなきっかけではありませんが、それを活かしたという点では偉かったのです。

 人間は一人では生きることができません。色々な人のお世話になり、教えてもらったり、可愛がってもらったりしながら、様々な恩恵を受けています。その質量と、自分が人の役に立つ、人の世話をすることの質量を比べてみて下さい。

 私たちは基本的に阿呆で強欲で小心です。その上、自分だけ上手にやろうとすると 人のために役立つことをする質量 よりも 人から恩恵を与えられる質量 の方が圧倒的に多くなります。そのままでは「マイナスの生き方」なので、あまり楽しいことはありません。「変化する」ということは、「マイナスの生き方」を「プラスの生き方」にすること、つまり 人のために役立つことをする質量 を増やしてゆくことです。

  ずっとマイナスの生き方をしていると、自分が変化することはなく、家庭でも会社でも人間関係も上手くいきません。そして、「人からもらうことばかり」という人が多ければ、会社はつぶれてしまいます。

自分自身を変える絶対条件

@ 考え方を変える

  考え方は、ものの見方・とらえ方、価値観、立場によって変わります。価値観とは人間、お金、仕事など、一つひとつのことに対して自分がどう考えるか、何を大切にするかということです。

これは自分で勉強して考え、身につけるしかありません。

A 行動を変える 

 「今までやっていなかったことをやる。今までやっていたことをやめる」。言葉で言うのは簡単ですが、それがなかなかできません。

たとえば「作り笑いはやめよ」と注意されても、ずっとそうすることが人間関係を良くすると思い込んで来た場合、なかなか直すことはできません。

歩き方やタバコの吸い方も同じです。自分では良いと思っていても、人から指摘されたら、分かったふりをするのではなく、一度よく考え見直してみることが必要です。

 「考え方を変える」「行動を変える」、どちらも大変なことです。

もし自分が変化していないと感じるのなら、考え方か行動の、どちらかに問題があります。

 大事なことは、何のために自分が変化したいのかということです。それがはっきりしなければ、思ってもなかなか努力しません。

日々の努力が自分の変化に

 「言葉として少し知っている」ことと、「分かっている」こと、「できている」ことは、まったく次元が違います。自分がどこで止まっているのかを知ることが大事です。また、行動の次元は、もの事に対する姿勢や態度、言動に現れてきます。

  こういったことが分かるようになるには、相当な時間と努力が必要です。

学校の試験で100点をとるための勉強とは訳が違います。

「自分を変えたい」と思ったら、前向きに真面目に、地道に一つひとつ努力するしかありません。目先で頭の回転が良く、パクリ(人が言ったことを言葉だけ真似る)が上手い小利口な人は、本当の意味では変化せず、人から信頼されることもありません。

 学び努力して前向きに変化することで、自分の人生や仕事をおもしろくし、家庭や会社をおもしろくしてゆきましょう。


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