1、「運転」も「人生」も備えが大事
6月7日の物流フェスティバルでは、運営委員、支店総括の皆さん、全社の皆さんありがとうございました。
今回、トラック運転に関して中部トラック総合研修センターの永田先生から頂いたご指導は、車庫入れやクランクで「まずやって、ダメだったらやり直そう」では事故は防げない。前もって自分が進む先の状況をしっかり把握し、動きをイメージしながら速度をコントロールして進み、慎重に安全確認をし、一つひとつの基本動作を丁寧に行なうこと。
翌日、伊藤専務にそのことを話すと「運転だけではなく、仕事も人生も同じことが言える。だから学ぶことが必要なんだ」と教えて下さった。何か起きてから「こんなはずじゃなかった」と嘆いても遅く、悲しい。その意味とつながりを考え、今やるべきことを着実に実践してゆこう。
2、「想い」を実現させるのは、日常の自分の考え方と行動
「家族が好き、大事、守りたい」と誰もが思っている。その想いを実現させてゆくには、何が必要なのかを考えてみよう。私の姉は娘と孫を可愛がっている。だが、その娘が子供を乗せスピード超過で運転しているのを「運転がうまい」とほめている。「彼女が大事」と言いながら、横に乗せてシートベルトもせず横着な運転をするのも、会社では「自分が事故を起こさない、仲間に事故を起こさせない」と言いながら、マイカーで違反を繰り返すのもズレ。
「人を大切にする」「想いやりを持つ」「義を重んじる」など、自分が好きな言葉や、大切にしたいと思っていることを、言葉だけで終わらせず、
@それはどういう意味なのか
A具体的に日頃どうすることなのか
という中身を考え、日々実践し続けることが、自分の「考え方の根っ子」を作り、自信と信頼につながってゆく。それがないと自分が「言っていること」と「実際にやっていること」がブツ切れで、実現とは程遠い。
私は「人を大切にする」とは、相手に本当のことを伝えることだと考えている。それを実践するには、
@もの事の意味やつながりが分かり、仕分けできること
A正しい、必要だと思うことを行動に移し、相手にも伝える勇氣
が必要。それは本氣になって学び続け、少しずつもの事の分かる幅を広げ、深めてゆかなければできない。
3、自分の弱点と相手の良さを認める強さが、「財産」を活かす
今回のテーマは「それぞれの得意分野を活かし、互いの苦手を克服しよう」。
仕事の中にはたくさんの喜びや悲しみ、苦労、汗、涙、失敗、反省、努力、成功などがある。
大宝全体で考えると、約1400人分のそれらが、本来は大宝の財産。それらを共有し活用することが、より安全で質の高い物流サービスの提供につながる。
それがバラバラで同じ失敗を繰り返す理由は、自分の弱点と相手の良さが分からず、相手の弱点だけを批判しているから。
他者からの指摘などを通し自分の弱点を認め、相手の良さ(長所)と日頃の努力を認めることで、足りないところを補い、互いを活かし合える関係をつくってゆこう。
また、失敗や成功など「結果」として表れていることには、必ず「原因」と「プロセス」がある。目には見えないそれらを考えることと、起きていることを自分事として考えることで、個々の知識と経験を、三事故防止と品質の向上につなげてゆこう。
|