6月和合塾定例会 6月17日(水)

 6月和合塾 定例会

【テーマ】 「第14回物流フェスティバルを終えて」


トラック点検 1位 個人

中川支店 渡辺 健二

 5年目で初めて競技に出場した。例年より練習量が少なかったので、当日出場することが分かりドキドキしたが、これまで先輩に教わったことを思い出し、日頃、何のために点検しているのかを考えながら臨んだ。

それが4t車部門1位という結果につながったことが嬉しかった。

 大宝に入社する前も同業者で働き、常傭先のお客様に喜んでもらえることがうれしくて、9年間誇りを持って働いていたが、安全のことは頭になかったので、入社当時は大宝の安全活動に抵抗を感じた。

人と接することも苦手だったが、支店の仲間と接し、自分のいけない所を指摘し、もののつながりや考え方を教えてもらううちに小さな氣づきが増え、前向きに考えられるようになってきた。

 支店で事故が起きた時、いつも事故をなくすため努力している安全委員が悲しむ姿を見て、自分も力になりたいと思い、今年の5月から安全委員になった。

 自分の弱さを認める時など苦しさもあるが、問題に氣づき挑戦しようと思えた時の喜びがある。相手の話を聞き、自分が体験したことを話し、お互いに心を開いて接することができる関係をつくってゆきたい。


トラック点検 1位 支店

港支店  M  H

 総括の島田さんや副総括の岩井さんが遅くまで頑張っている姿を見て、自分も負けないように点検の練習を重ねた。

支店で柘植主任が作ってくれた学科試験に、合格するまで何度も挑戦する仲間の姿にも刺激を受けた。当日は誕生日で色々な人に祝福の言葉をいただき、点検競技1位で表彰され、最高の誕生日だった。
 今年度から安全委員になった。まだ無事支店に帰ってきた仲間を、元氣良く「おかえり!」と迎えるぐらいしかできないが、会社が楽しくなれば事故もなくなると思うので、港支店から事故を起こさないように、団結力を高め活動してゆきたい。そして、毎日当たり前のように乗っているトラックの点検をしっかり行ない、今ある仕事を大切にしてゆく。


学科 1位 支店

四日市支店 後藤 孝教

 組織がうまくいっていない時に責任を持った役割を果たすことができず、6年間ずっと逃げ回ってきた。

今回、自分から総括リーダーに立候補したが、模擬試験を作り取り組んでもらった以外は、各グループが工夫しやってくれた。その様子を見た本多安全委員から「総括として、やり甲斐がないんじゃないの?」と指摘され、モヤモヤした氣持ちのまま当日を迎え、表彰を受けても心から喜べなかった。
 日頃、新入社員の横乗り指導で、会社の考え方や安全活動について説明する度に、自分たちが大宝に守られていることを実感する。2年前に弟を亡くした後「あの時、あんな声をかけていれば」と後悔することがある。

 その反省を日常に活かし、自分の命と仲間の命を大事にできる働きかけをしてゆきたい。


運 営 リーダー

大高支店 Y S

 今回、ブロック単位で任された運営で、会場管理のリーダーを務めた。

期間は短かったが安全を第一に考え、力を合わせ取り組めた。これまで自分たちが選手として出場する裏側で、こうやって運営してくれる人たちが居たのだと実感できた。

昔から自己中心の自分が、こんなことを考えられるようになったのは、日頃指導してくださる大高支店の先輩方のおかげ。
 昨年、プライベートでバイクの単独事故を起こしてしまい入院した。

お見舞いに来て下さった先輩方から「命があって良かったな。まだやることがあるから生きろってことだ」と言われた。

一度失いかけた命を中途半端に終わらせないよう、今やらなければならないことを全力でやろうと思い、今年度の安全委員総括を受けた。

まだ支店を引っ張ってゆく力はないが、一所懸命取り組む姿が伝わり、一人でもついてきてくれれば嬉しい。間違っていることは認められる人間になり、仲間と力を合わせることの大切さを訴え、同じ氣持ちを持った仲間を増やしてゆく。


運 営 委 員

営業推進本部 係長 水野  忍

 昨年に続き行なわれた「業態別研修」の運営に携わった。

昨年の物流フェスティバル後の和合塾で、伊藤塾長から「今まで水面下に隠れて見えなかった問題を、見えるようにしてゆくことが大事」と指導いただいたことを意識し、その場で終わらせず、今後にどう活かして行くかを第一に考えた。

そのためには自分自身の問題点を認めることが大事だと氣づいた。恰好をつけ自分の失敗や問題を表に出さないこと。情報を自分だけに留めておくことが、相手に不安を与え、組織の足を引っ張る。
 私たちは大宝という会社の中で、学ぶ場、試す場をいただいている。

自分の至らなさを厳しく指摘し、力を貸してくれる仲間もいる。「自分で考え、やってみよ」と与えられた条件を活かさず、「もっと欲しい」と我欲をむき出していると、会社をつぶしてしまう。小さな枠の中で考え満足するケチな自分と闘い、この会社を支え発展させる一人になりたい。

門田課長のお話

1、「運転」も「人生」も備えが大事

 6月7日の物流フェスティバルでは、運営委員、支店総括の皆さん、全社の皆さんありがとうございました。

 今回、トラック運転に関して中部トラック総合研修センターの永田先生から頂いたご指導は、車庫入れやクランクで「まずやって、ダメだったらやり直そう」では事故は防げない。前もって自分が進む先の状況をしっかり把握し、動きをイメージしながら速度をコントロールして進み、慎重に安全確認をし、一つひとつの基本動作を丁寧に行なうこと。

翌日、伊藤専務にそのことを話すと「運転だけではなく、仕事も人生も同じことが言える。だから学ぶことが必要なんだ」と教えて下さった。何か起きてから「こんなはずじゃなかった」と嘆いても遅く、悲しい。その意味とつながりを考え、今やるべきことを着実に実践してゆこう。

2、「想い」を実現させるのは、日常の自分の考え方と行動

 「家族が好き、大事、守りたい」と誰もが思っている。その想いを実現させてゆくには、何が必要なのかを考えてみよう。私の姉は娘と孫を可愛がっている。だが、その娘が子供を乗せスピード超過で運転しているのを「運転がうまい」とほめている。「彼女が大事」と言いながら、横に乗せてシートベルトもせず横着な運転をするのも、会社では「自分が事故を起こさない、仲間に事故を起こさせない」と言いながら、マイカーで違反を繰り返すのもズレ。  「人を大切にする」「想いやりを持つ」「義を重んじる」など、自分が好きな言葉や、大切にしたいと思っていることを、言葉だけで終わらせず、 

@それはどういう意味なのか 

A具体的に日頃どうすることなのか 

という中身を考え、日々実践し続けることが、自分の「考え方の根っ子」を作り、自信と信頼につながってゆく。それがないと自分が「言っていること」と「実際にやっていること」がブツ切れで、実現とは程遠い。

 私は「人を大切にする」とは、相手に本当のことを伝えることだと考えている。それを実践するには、 

@もの事の意味やつながりが分かり、仕分けできること 

A正しい、必要だと思うことを行動に移し、相手にも伝える勇氣

が必要。それは本氣になって学び続け、少しずつもの事の分かる幅を広げ、深めてゆかなければできない。

3、自分の弱点と相手の良さを認める強さが、「財産」を活かす

 今回のテーマは「それぞれの得意分野を活かし、互いの苦手を克服しよう」。

仕事の中にはたくさんの喜びや悲しみ、苦労、汗、涙、失敗、反省、努力、成功などがある。

大宝全体で考えると、約1400人分のそれらが、本来は大宝の財産。それらを共有し活用することが、より安全で質の高い物流サービスの提供につながる。

それがバラバラで同じ失敗を繰り返す理由は、自分の弱点と相手の良さが分からず、相手の弱点だけを批判しているから。

 他者からの指摘などを通し自分の弱点を認め、相手の良さ(長所)と日頃の努力を認めることで、足りないところを補い、互いを活かし合える関係をつくってゆこう。

また、失敗や成功など「結果」として表れていることには、必ず「原因」と「プロセス」がある。目には見えないそれらを考えることと、起きていることを自分事として考えることで、個々の知識と経験を、三事故防止と品質の向上につなげてゆこう。


HOME 前に戻る