今年も全体として良い運動会でした。私が感激したことが3つあります。
長年、運動会で最下位が続いた四日市支店が20人ほどで連覇を果たしたこと。金山支店の小沢さん、落合さん、荒木さんなど嘱託社員のみなさんが、実行委員として嬉しそうに活躍し、大高支店の合浦さん、鹿角さんも一所懸命役割を果たしていてくれたこと。
競技部の中島さんが発表していたように「なるほどなぁ」と感じる競技が多かったことです。
実行委員会も各支店も、業務が終わってから準備や練習をするのは大変です。慣れて手抜きをするところも出てきますが、それをせず踏ん張ったところはイキイキしています。
今回のテーマは「勝つ」でしたが、勝つことが「目的」か「目標」かによって全然違います。何でもいいから勝つというのは、勝つことが「目的」になっています。
昨年、最下位から優勝を目指した四日市支店はそうだったと思います。
これも立派ですが、勝つことを「目標」にして目先の計算ではなく、一つひとつのことに真剣に取り組み、支店の多くの人たちが戦いの中で何かを学んで身につけ、楽しむことができれば、たとえ結果が最下位であったとしても意味があります。
「一人で上手にやろうと思っても上手くいかない。みんなの力を借りる条件をつくり、力を合わせることが必要だ」と、何人かの人が発表していました。
これが一番難しいのですが、それを可能にするのは、お互いに共感することです。
近藤さんが最後に嬉し涙が出たと言っていました。これは一緒に頑張った仲間からの「ありがとう」の氣持ちが伝わったからです。
これはやった人にしか感じられません。これから厳しい時代の中で大宝を救う一番の核は、社員同士がどれだけ共感できるかです。
状況が悪くなればなるほど人間はエゴをむき出し、ますます組織の状態は悪くなります。
間違った行動を取り厳しい指導を受けている人に対して陰で「そんなに氣にするなよ」と 善の悪 をしたり、自己保身のために無責任に相手に合わせ迎合する人も増えてきますが、それでは自分たちが乗っている船は沈んでしまいます。
色々な行事を通して相手に対する配慮、共感、愛情について考え、身につける努力をして下さい。
お互いに自分が持っているすべてのものを捨てる「愛情」の域まではいけませんが、学んで修行を続けることで自分のエゴに氣づき、少しでもコントロールすることができれば、それは「共感」です。
社内でもお客様に対しても、「配慮」し「共感」できる個人、組織を目指してゆきましょう。
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