文化祭の意義を考えよう
当日、私は参加できませんでしたが、ご家族の参加も多く全体の雰囲氣が良かったという報告を聞きました。これは大事なことです。
実行委員会の運営に関して、副実行委員長の田代さんが、マニュアル化された資料を元にスムーズに事が運んでいる時よりも、途中で問題が出てきて、それを乗り越えるために自分で考え、組織が動き出したら楽しくなってきたと話していました。
人が考えてくれたことを、「やれ」と言われ上手にやるだけでは面白くありません。もの事は自分で考え、やるから面白くなるのです。
これから文化祭を継続して行なってゆくのならば、文化祭と小学校の学芸会は、どこが違うのか考えてみて下さい。
普遍性があり、誰がやってもやり方が同じならば同じ結果が出る「文明」とは違って、「文化」とは独自のものです。
幼稚園の学芸会は、劇が上手に出来れば親も喜びます。
しかし我々は、それだけで喜んでいても仕方ありません。
なぜならば大宝文化祭は、「QC活動(クオリティ・コントロール=品質管理)」とつながっているからです。
例えば経営の「BCD」に当てはめ、
@より良い(better)大道具、小道具を作る
A限られた予算内でより安く(cheaper)
B他とは違う(difference)
シナリオ、役者、細部までこだわった道具を完成させることが必要です。
自分たちで考え、劇を完成させる中で、そういうことの大切さを知り、やり方を考えると楽しくなります。楽しみながら外部と戦う時の力を高めているのだということを忘れないで下さい。
これからさらに難しい時代を迎えます。会社が生き残って行くためには、どうしても品質を上げてゆかなければなりません。
様々な活動を通じて、もの事を考え、考え方や知識、技術を身に付け、自分たちの生き方や仕事のやり方に活かせるようになってくると、本当の文化祭が出来るようになります。
毎年、個人と組織のレベルを上げ、その結果として大宝の商品、サービスの質を向上させられるようにしてゆきましょう。
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