和 合 塾 で 学 ぼ う

7月和合塾定例会 2012年7月4日(水)

和合塾合宿 2012年7月7日(土)〜8日(日)

7月和合塾

【テーマ】 「 私が仕事の中で大切にしている考え方 


Fグループ

金山支店 K K

 人に頼み事をする時だけ丁寧な仁科安全委員が「近藤さん」と近寄って来たので、どうしたのかと思ったら、この発表のお願いだった(笑)。

私は怒られるのが嫌で、入社当時から言われた事だけしっかりやろうと思っていた。

「やらされて」やっているので愚痴が多く、腑に落ちないことがあるとすぐに被害者意識が出てきて、何をやっても楽しさが半減していた。

5年前に事故を起こし、学ぶことの大切さを知り学び始めた。

その後、和合塾、運動会の運営などを体験し、自分で考え行動する楽しさを実感している。支店の活動も業務も家庭の事も、自分で考え、自分の想いで行動している時は楽しい。
 そう言いながら、今も考えることが足りず引け目を感じたり、「怒られるからやる」という意識もまだあるが、愚痴を言っている最中に自分で氣づくようになった。自分で考え行動すると、時には指摘を受けることもある。

叱られるのが怖くて距離をとってしまうが、泡影塾でも教わっているように、変化成長のためには叱られることを怖がらず、自分から近づくことが大切だ。

「そうだなぁ」と思っても身体が言うことを聞いてくれない時があるが、同じところをグルグル回っている状態から抜け出せるよう学び、勇氣を出して行動する。


オブザーバー

車輌部 成田 一彦

 4年前に入社するまで、大型トラックで鋼材の長距離輸送を行なっていた。

常に睡魔との戦いで何度もヒヤリとし、限界を感じて転職することにした。

長年お世話になっているラジコン模型店の紹介で大宝に入社することが出来、充実した日々を送られるようになった。この場をお借りしてお礼が言いたい。
 和合塾には初参加での発表だが、テーマに沿って整備職員の立場で真剣に考えてみた。

私の仕事は主に中・大型車の車検、整備なので、二人で行うことが多い。

作業中には危険な要素もいっぱいある。お互いの意思が通じ合わないと、労災事故やミス、クレームにつながるので、仲間に関心を持ち、注意し合うことが大切だ。最初の頃は声掛けが出来ず、よく先輩に注意を受けた。

 今年度から安全委員になった。

不充分で氣づかないことも多いが、全社の色々なイベントで多くの人たちと出会えることが嬉しい。

学んだことを自分にすり合わせて考え、成長出来るよう努力してゆく。


Fグループ

中川支店 渡辺 健二

 今年度、支店の安全委員総括になった。

自分の役割はメンバーに方向を示し、やる氣を引き出すことだと教わっている。

今年度の中川支店安全活動目標は「正しい考え方、判断を身に付け、お互いが勇氣を持って行動することで年間無事故を達成する」。

それを行なってゆく過程で、事故やミスのない明るい職場、より良い人間関係が生まれる。

そのためには自分から仲間に関心を持ち、自分と相手のことを知る努力が必要だ。何より自分が強くなり周りを引っ張って行かなければならない。

人から指摘を受けた時、口では「分かった」と言っても素直に受け入れることは難しい。また、いけないことは「いけない」と勇氣を出して口に出さないと結果につながらない。
 昨年度、副総括だった私は何でも総括任せだったが、今年の井口副総括は、自ら発信し、他の安全委員に指示を出すなど、私が一人で抱え込まないように配慮してくれている。

約3ヶ月経ち感じたことは、会社でも家庭でも、周りの支えがあるから自分の役目を果たすことが出来るのだということ。

やることがいっぱいあり、今はがむしゃらにやっている感じだが、共に闘ってくれている安全委員に感謝し、色々な方に相談しながら、一所懸命頑張ってゆく。


Fグループ

黒川支店 N K

 13年前に乗務職員として入社、7年前に事務職員となり、現在、主任の役割をいただき運行管理も行なっている。

今まで何をやってきたのか考えると、同じ事を繰り返していた時間が長かった。私は人間関係が苦手だ。好き嫌いが激しく、指摘を受けても苦手な相手からだと素直になれず反発し、敵意を抱いたりしてきた。

それによって自分の役割と責任を果たす上で今も苦労している。
 3月に息子の保育園の卒園式に出席した。

一人ずつ園長先生から受け取った卒業証書掲げ自分の夢を発表していた。

他の子のようにケーキ屋さんやAKBになりたいではなく、「お父さんの会社に入る!」という息子の言葉に絶句した。

家に帰り理由を聞くと「お父さんが毎日忙しそうだから手伝ってあげたい」と言った。6歳の息子にまで氣を遣わせている、支店でも同じだと反省した。

それからは素直さ、謙虚さを意識し、何か問題が起きた時もすぐにイライラして怒らず、少し落ち着いて相手の話を聞き、相手の立場からも考えるようにしている。
 今後の課題は、子供の頃からずっと逃げている親父と向き合うこと。

経営学習会で育成歴を語り、精神の育成度を高めるために「親父さんに有り難うと言って来い」と伊藤塾長に言われたが、まだ出来ていない。

それで周りの人や息子にも迷惑をかけているのだと反省し、早い時期に必ず実践する。

 

伊藤塾長講話

 成田さんは初参加での発表ということですが、和合塾30数年の歴史の中で初めてのことです。

これだけの前で堂々と話が出来るのですから自信を持ってこれからも勉強して下さい。

近藤さんはこの2〜3年で本当に変化しました。

出会った頃から良い顔をしていると思いましたが、今は金山支店を支える人間になっています。

渡辺さんは真面目な人です。コツコツと積み上げています。

これからも頑張って下さい。

永塘さんは本氣になったら力があります。自分がサラリーマンで息子から「お父さんの会社に入る」と言って貰えるのは幸せなことです。親のことを尊敬していなければ言えません。お父さんとの関係をもう少し踏み込んで正して下さい。

息子さんはそのことの大切さを暗示してくれています。
 昨日、夏期賞与に向けての団体交渉が行われました。昨年の夏と同額で妥結しましたが、業績が安定した状態での回答ではないということは覚えておいて下さい。

1、「仕事」をしていますか?

 今日は仕事の中で大切にしている考え方がテーマです。

その前に「業務」と「仕事」は次元が違うことを知っていますか?

「業務」は通常、毎日決まっていて指示されたことをやっていればいいのですが、「仕事」をするためには考える力が必要です。

学んでもの事が分かるようにならなければ、「仕事」は出来ないのです。

現在の法律では乗務職員として外国人労働者を雇用することは出来ませんが、今後、時間の経過の中で開放されてゆくと思います。

良いかどうかは別として企業が利益だけを考えると、少しでも安い労働力を求めます。言われたことしか出来ないのであれば、やがて自分が必要とされなくなってしまうのです。みなさんも学んで仕事が出来る男(人間)になって下さい。
 私が仕事の中で一番大事にしてきたのは、金儲けよりも人間を大事にすることです。資本主義社会で企業経営を行うためには利益が必要です。

しかし、業務を行うのも楽しい雰囲氣をつくるのも、ロボットではなく人間です。

だから和合塾でもずっと「人間とは何か」を学ぶベースにしてきました。

人間が大事だと分かるためには、自分を知る努力が必要です。

自分が分からずに、他人が分かる訳がないからです。

学んでお互いを知り認め合い、もっと利益が上がり、結果としての配分が上がる、良い会社をつくって下さい。
 「人間関係が苦手=人間が嫌い」という訳ではありません。

人間としての自分の弱さが分からず格好をつけている人は、人間に近づくことを好まないので良い人間関係が出来ないのです。

弱い者同士が多少仲良くしても、大したことは出来ません。

犬山支店の今井さんのように「正しいと思ったことは、はっきり言わないと氣が済まない」と実践出来る人は人間としての強いです。

2、仲良くケンカしよう

 人間を知り、大事にするためには、大宝の経営基本方針「教育立社」「門戸開放」「自力実行」を頭に入れ、より深く理解しなければなりません。

その努力をすることが本日のテーマに繋がってきます。

自分が学ばず人に「学べ」と言っても通用せず、「教育立社」は成立しません。

また、学歴や国籍などで差別をするのは「門戸開放」ではありません。

そして、小さな会社が「自力実行」するためには、学んで自分たちの力で考え、力を合わせて行くことが必要です。
 私はこれまで色々な場で「お互いを理解し仲良くしてくれ」とお願いし、その条件をつくってきました。

しかし、それだけでは新しいものを生み出すエネルギーにはならないので、最近は『トムとジェリー』のように「仲良くケンカしてくれ」と言っています。

大宝全体が20数年前までの何をしてもケンカばかりというレベルは卒業しましたが、自分の目先のエゴでケンカだけしていても仕方ありません。

また自己都合でくっついたり、自分たちの失敗をごまかすために仲良くするだけでは、組織は崩壊します。

個々のエネルギーを大きくし大宝の新しい方向をつくってゆくめに、共に学び良くしながらおかしいことは「おかしい」と言って時にはケンカして欲しいのです。

 これから世の中も物流業界も大きな変化が生じます。

もう一度、経営基本方針をよく考え直して下さい。それが仲良くケンカをする条件をつくります。
 また、人間は誰でも失敗します。それ自体は悪いことではありません。

ただしごまかしは出来るだけなくして下さい。

ごまかしは、その場は逃げることが出来てほっとしますが、長い目で見ると本人にとって良いことではなく、組織に大きなマイナスとなります。

経営者、管理者を含め全員がごまかしを見たら「おかしい」と言って下さい。

これからの大宝を、若い人を中心に考えつくってゆくことが必要です。

是非、頑張ってやって下さい。


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