成田さんは初参加での発表ということですが、和合塾30数年の歴史の中で初めてのことです。
これだけの前で堂々と話が出来るのですから自信を持ってこれからも勉強して下さい。
近藤さんはこの2〜3年で本当に変化しました。
出会った頃から良い顔をしていると思いましたが、今は金山支店を支える人間になっています。
渡辺さんは真面目な人です。コツコツと積み上げています。
これからも頑張って下さい。
永塘さんは本氣になったら力があります。自分がサラリーマンで息子から「お父さんの会社に入る」と言って貰えるのは幸せなことです。親のことを尊敬していなければ言えません。お父さんとの関係をもう少し踏み込んで正して下さい。
息子さんはそのことの大切さを暗示してくれています。
昨日、夏期賞与に向けての団体交渉が行われました。昨年の夏と同額で妥結しましたが、業績が安定した状態での回答ではないということは覚えておいて下さい。
1、「仕事」をしていますか?
今日は仕事の中で大切にしている考え方がテーマです。
その前に「業務」と「仕事」は次元が違うことを知っていますか?
「業務」は通常、毎日決まっていて指示されたことをやっていればいいのですが、「仕事」をするためには考える力が必要です。
学んでもの事が分かるようにならなければ、「仕事」は出来ないのです。
現在の法律では乗務職員として外国人労働者を雇用することは出来ませんが、今後、時間の経過の中で開放されてゆくと思います。
良いかどうかは別として企業が利益だけを考えると、少しでも安い労働力を求めます。言われたことしか出来ないのであれば、やがて自分が必要とされなくなってしまうのです。みなさんも学んで仕事が出来る男(人間)になって下さい。
私が仕事の中で一番大事にしてきたのは、金儲けよりも人間を大事にすることです。資本主義社会で企業経営を行うためには利益が必要です。
しかし、業務を行うのも楽しい雰囲氣をつくるのも、ロボットではなく人間です。
だから和合塾でもずっと「人間とは何か」を学ぶベースにしてきました。
人間が大事だと分かるためには、自分を知る努力が必要です。
自分が分からずに、他人が分かる訳がないからです。
学んでお互いを知り認め合い、もっと利益が上がり、結果としての配分が上がる、良い会社をつくって下さい。
「人間関係が苦手=人間が嫌い」という訳ではありません。
人間としての自分の弱さが分からず格好をつけている人は、人間に近づくことを好まないので良い人間関係が出来ないのです。
弱い者同士が多少仲良くしても、大したことは出来ません。
犬山支店の今井さんのように「正しいと思ったことは、はっきり言わないと氣が済まない」と実践出来る人は人間としての強いです。
2、仲良くケンカしよう
人間を知り、大事にするためには、大宝の経営基本方針「教育立社」「門戸開放」「自力実行」を頭に入れ、より深く理解しなければなりません。
その努力をすることが本日のテーマに繋がってきます。
自分が学ばず人に「学べ」と言っても通用せず、「教育立社」は成立しません。
また、学歴や国籍などで差別をするのは「門戸開放」ではありません。
そして、小さな会社が「自力実行」するためには、学んで自分たちの力で考え、力を合わせて行くことが必要です。
私はこれまで色々な場で「お互いを理解し仲良くしてくれ」とお願いし、その条件をつくってきました。
しかし、それだけでは新しいものを生み出すエネルギーにはならないので、最近は『トムとジェリー』のように「仲良くケンカしてくれ」と言っています。
大宝全体が20数年前までの何をしてもケンカばかりというレベルは卒業しましたが、自分の目先のエゴでケンカだけしていても仕方ありません。
また自己都合でくっついたり、自分たちの失敗をごまかすために仲良くするだけでは、組織は崩壊します。
個々のエネルギーを大きくし大宝の新しい方向をつくってゆくめに、共に学び良くしながらおかしいことは「おかしい」と言って時にはケンカして欲しいのです。
これから世の中も物流業界も大きな変化が生じます。
もう一度、経営基本方針をよく考え直して下さい。それが仲良くケンカをする条件をつくります。
また、人間は誰でも失敗します。それ自体は悪いことではありません。
ただしごまかしは出来るだけなくして下さい。
ごまかしは、その場は逃げることが出来てほっとしますが、長い目で見ると本人にとって良いことではなく、組織に大きなマイナスとなります。
経営者、管理者を含め全員がごまかしを見たら「おかしい」と言って下さい。
これからの大宝を、若い人を中心に考えつくってゆくことが必要です。
是非、頑張ってやって下さい。
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