中川支店の井口さんは、家庭の事情で実家の長野県に帰るため、8月20日で退社します。
これまで仕事も勉強も一所懸命やってくれました。人生は色々なことがありますが、身体に氣をつけて頑張って、また来てください。
最後にみんなで盛大な拍手を送りましょう。
自分と全く同じ考え方を持ち行動する人は、この世に一人もいません。
それなのに同じ事を求めてしまうので、人間関係が上手く行きません。
良い関係をつくるためには、金山支店の佐藤さんが発表していたように、自分を知り、相手を知り、少しでも人間を大きくすることが必要です。
そのために勉強しているのです。
佐藤さんも2年前には「俺は正しい」と他人のことを考えなかったから、良い関係が生まれなかったのです。
同じ電車に乗っている人同士は、単なる集団ですが、会社や和合塾は組織です。多くの人が同じ方向(目的)に向かって行動し目標を達成するために、色々な取り決めがあります。
この「集団」と「組織」の区別が分からなければ、良い組織をつくることは出来ません。個人の関係も同じです。
「一味」「仲間」「同志」とありますが、「一味」とは、何も学ばず飯を喰って酒を飲み、人の悪口だけ言ってエゴを剥きだし、自分たちの都合の良いことだけ考える人たちです。
学ばないので、自分たちがものが分からないことすら氣づきません。
そういう人たちの力が大きくなればなるほど、その組織は人間関係が悪く社会からも認められなくなってゆきます。
間違った行動を見た時、嫌われたくないから指摘出来ないと言う人がいます。
しかし客観的に「自分が好かれているのか?」と問うと、お互いに自信を持って言えません。単に自分の勇氣のなさから逃げるための言い訳です。
そういうことも含めて自分と相手、集団の中での仲間について考えてみてください。
目先の要領の良い人間は一見、周りの人から良く思われていると錯覚しますが、相手によって自分の考え方、行動が変われば変わるほど人から嫌われます。お互いに100%ぶれない芯棒(魂・意・志・氣)を持つことは出来ませんが、いつでも揺れていては、人から好かれません。
8月4日に金山支店の有志がお客様と野球の試合をした時、みんなお腹がすくだろうと事前に田代さんがカレーを作ってくれたそうです。
仲間として、同志としてものを考え、行動する姿には美しさがあります。
逆に人間関係が希薄になり嫌な時代になると、自分では何も出さずに米を喰う「ねずみ」のような行ないが増えてきます。
ぼっとしていると、みんな一味(精神的な乞食集団)になってしまい、一時は上手く行っても長く続きません。そうならないために個々に勉強してください。
港支店の辻さんは、あと少し勇氣が足りないのです。
「嫌われるのが嫌だ」と言いますが、一味の中で良い人だと褒められても良いことはありません。
間違ったことを「おかしい」と言って嫌われたら、それは名誉なことです。
また、本社の奥村さんが言ったように、人間の関係は鏡と同じでこちらが嫌えば相手も嫌います。
物理的に言うと人間関係の良さは、距離の2乗に比例します。距離をとればとるほど、人間関係は悪くなります。
私は親しい人に出会った時、握手やハグをする方ですが、どちらも私はあなたに好意を持っています。
もっと関係を良くしたいと思っていますという氣持ちの表れです。
人間が怖くて信じられない人は、人に近づくことが出来ません。
ドイツの心理学者クルト・レヴィンが「人間の行動には意味がある」と言っているように、何年も和合塾に来ていても、間合いを詰めることが出来ない人は、何か人に近づけないマイナスのことをやっているからです。
会社の成長は、人間の関係が上手くゆくかどうかで決まります。
特に中小企業はそうです。色々な原則を学び、お互いを知り許容できるよう人間を大きくすることで、良い人間関係、面白い組織をつくってください。
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