グリーンハンド通信

教育安全推進本部 本部長 上杉 超治

GH通信9月

「 出来るだけ正しく捉える為にも ・・・・

・・・ ピントを合わせてゆこう 」    


 今年は、台風7号の上陸により大荒れのお盆休みとなった。

百貨店やスーパー、ドラッグストアーなどは臨時休業、鉄道やその他の公共交通機関も計画運休や運行を見合わせるなど、社会や働く人々の安全を確保する動きとなった。

ひと昔前では考えられなかったが、このような対応により、社会の対応も変わりつつある様に思う。

 今回の台風進路は、東海から関東方面との当初予測であったが、近畿地方へと進路が変わり、その地方の方々は、急遽対策に迫られたのではないだろうか。

また、「アウターバンド」という言葉を初めて聞いた。

台風外側を取り巻く大氣が不安定となり、かなり離れた場所でも風雨や竜巻を引き起こし、危険な状態となるという。
 科学の力でこのような関係性や、精度の高い天気予報や雨雲予測など、あらゆることが事前に確認でき、災害リスクに対する準備が出来るようになった。

いつの時も、その情報を判断するのは人間であり、判断の前には考えがある。

その考えは時として、ものごとを過小評価したり、正常の範囲だと見誤ったり、都合の悪い情報を無視したり、周りに合わせたりと、無意識に自身の認識をゆがめてしまうことがある。

出来るだけ正しく捉える為にも、日々、自分の本当の氣持ちを正しくつかみ、伝える訓練と、人からのアドバイスを謙虚に受け止め、ピントを合わせてゆこう。


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