先日、漫画家の藤子不二雄A氏が亡くなった。
「オバケのQ太郎」、「忍者ハットリくん」、「怪物くん」など、今でも主題歌を歌えるほど夢中になった漫画だ。
夢を持つことや行動する勇氣、友だちを大切にすることなど、漫画で受けた影響は、今も自身の土台となっている。
「笑うセールスマン」は、20歳ぐらいにテレビで放映されていた。心の淋しさを埋めるサービスを受ける代わりに、喪黒福造というセールスマンと約束事を交わす。
しかし、依頼人は、阿呆、強欲、弱さから、「このぐらいなら」と約束を破ってしまう。
最後は「ドーン‼」という言葉と共に破滅を招くこととなる。
飽くなき欲の追究で沸いたバブル景気が崩壊してゆく時代背景と重なる。
「欲深き人の心と、降る雪は積るにつれて道を忘れる」という教えがある。
欲深になるな、そして何かを取ったら、何かを捨てる選択をし、そしてその約束を守ることが大切であることを伝えたかったのだろう。
もしかしたら、私もあなたも笑うセールスマン喪黒福造の顧客リストに入っているのかもしれない。
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