すぽっとらいと

2015年4月

夢志記 

自分の居場所をつくるのは自分自身

宮下  章


 45歳になり若い頃の自分を振り返り笑えるようになった。

大宝運輸で働く場をもらい、人間として尊敬できる師と出会い、今も様々な経験をさせていただいている。

最近、社内で氣になるのは、保険会社のコマーシャルではないが、自分の言動に保険をかける人が多いことだ。

周りの顔色を窺い、こうするとこうなるから止めておこう。ものを人に頼めず抱え込み、最後は言い易い人に負担をかける。冒険どころか無理をせず無難なところでよしとする。

これで本当に会社に来ることが楽しいと感じられるのだろうか。
 私は21歳で乗務職員として入社し先輩方に鍛えられ、負けん氣でどんな業務にも対応してきた。

尊敬していた当時の運行管理者が営業部に行くことになり、誰もやりたがらなかったのでチャンスが巡ってきた。

本社へ挨拶に伺った時、まだものが分からない私に伊藤専務は、笑顔で「頑張ってやれ」と言って下さった。自分のことを認め信じてもらえたような氣がして嬉しかった。
 期待に応えようとやる氣はあったが、運行管理者の仕事は想像以上に大変で、最後は意地で何とか踏ん張っていた。年齢も社歴も上の人に指示を出し、氣持ち良くやってもらうには一定の信頼関係が必要だ。

最初はケンカ腰だったが結果を恐れず努力し、指摘されたことは反省し、謝りながらも次の要求を出すうちに相手も応えてくれるようになり、成果が表れ始めると理解者も増えた。

 自らの意志に由り行動することが、仕事と人間関係を楽しくする。

多くの方々のおかげで今の自分があることを忘れず、自分の弱さと向き合いながら、仲間と力を合わせ自分たちの明日を創ってゆきたい。


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