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子供たちの自立を支援することが東海交通遺児を励ます会の目的です。 これは指導する側の自立の度合いも重要です。子供の特性を考えながら、自分たちが本当に大人と言えるのかどうかを考えてゆきましょう。 子供の特性 1、大人と比べると精神的に「受身」である。 2、.他人への依存心が強い。 自分に力(実力)がない時は、他人に頼るしかありません。子供がどんな人に興味を持つかというと、自分に対してより強い関心を示してくれる人です。これは大人も同じです。
また、こちらが関心を持っているということを言葉や態度でどう表現してゆくかによって、相手の反応も変わります。 3、長時間の集中力に欠ける。 学校の授業時間が小・中学校、高校、大学と徐々に長くなっていくように、人間が一つのことに集中できる時間は年齢によって違います。大人で約90分と言われていますが、最近は大学生でも90分もたないそうです。 配送終了後、支店へ帰る時に事故を起こす危険性が高いのも、集中力が途切れるからです。配送を終え支店に帰り、必要なことを済ませ、その日の勝負が終わるまで、かなりの集中力が必要です。自分の幼児性に気づき、正しく対応する(集中力がなければ適度に休息をとり緊張感を保つ、他人への依存心が強ければ自分で考え、行動できる力をつけるなど)ことで、事故やミスを起こす危険性を小さくしてゆきましょう。 4、目先のことしか考えない。 何か欲しいものがあると、後先を考えないのが子供です。5年後のことや目に見えないものについて考えるのは苦手です。大人はある程度先のことを考え行動します。 5、.はっきりした自意識を持たない。 6、自己規制(セルフコントロールができない)。 7、もの事の関連性が分からない。 世の中のつながりや政治、経済の大きな流れ、歴史、思想など、大きな流れと自分とのつながりを子供はこれから勉強してゆくのですから分からなくてもいいのですが、大人になっても分からず、ただ働いて毎日を過ごしているだけでは悲しいものです。 以上、七項目で考えた時に、自信を以て「私は大人だ」と言える人は少ないのではないでしょうか。5年前、10年前、社会に出た時の自分と比べて人間性がどれだけ成長しているのか考え、精神的に自立した大人に近づく努力をし続けましょう。 その時、「自分を大切にする」という考え方が生まれてきます。 |
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