学んだことを血肉にし、条件を作り出せる人になろう。
この厳しい時代を生き残っていくためには、大宝で働く社員一人ひとりが成長し立派な人になることが必要です。立派とは年齢や職種、立場に関係なく、自分や相手に一歩踏み込むことで、より良い人間関係をつくる。前向きで互いに成長できる組織の風土や雰囲気づくり、業務改善のための仕組みややり方を考える。メンバーのやる気を引き出すなど、今の時代に対応できる条件や環境を作り出す力のある人です。
これらを自分の意志と能力とみんなの協力によって実行することができる人こそ、主体性と創造性のある人です。こういう人たちは自らの意志で学び、実践の努力をするため生き活きしています。組織も同じでこの主体性と創造性がある分だけ、より自由度が高くなるのです。現在の雇用条件がパートナー社員であっても、こういった能力を持った人がこれからリーダーとして必要な人です。逆に自ら作り出さず、条件や環境に支配されている人たちは、恰好はつけていてもグチが多く、今のままの人格・能力のレべルで同じ雇用条件を得ることが難しくなります。
条件を変化させ作り出す人になるためには、学んだことを自分の血や肉にする努力が必要です。今は「学んだ方がいい」という程度の話ではなく、学ばない人は論外(問題外)です。人間はいくら前もって言われていても、自分のお尻に火ががつかないと傷みが分らないという愚かさを持っていますが、その時になって悲しい思いをしないよう、早く自分を成長させましょう。
精神の育成度を高め、志のある生き方をしよう
志と精神の育成度
生活の糧を得るために偶然この会社に入社したという人が多く、これをやりたいと何か志を持ってきた人はほとんどいないと思います。その後、学ぶことや人との出会いを通じて変化、成長していく人も沢山いますが、人生の目的や目標を持ち、多少の困難があってもあきらめず自らの人間性(人格・能力)を高め、会社や世の中など他者のお約に立ちたいという志を持ち続けることは容易なことではありません。
志の大きさは年齢や学歴、現在の立場には関係ありません。その人の「精神の育成度」に比例しています。精神とはその人の行動を決める根本の考え方、姿勢を表します。幕末から明治維新の頃は、10代後半から20代の人が主力となって日本という国を変革しました。当時の多くの人たちが高い志を持っていたのです。
第一次世界対戦後の社会復興を経て、国民全体が経済的には豊かになりましたが、精神的な発達は年々遅れていると言われています。
三歳の子供は欲しいおもちゃが買ってもらえないと店の前に座り込んで泣き叫びます。会社の中で自分に都合が悪くなったり、自分の間違いを指摘されふくれっ面をするのも、精神的には3歳児と同じことをやっているのです。
心の傷を癒すことが自立の第一歩
人間は誰もが何らかの心の傷を持っています。家庭内の出来事や学校でのいじめなどによる苦しく精神的な傷みを伴う体験の場合もあれば、親が我が子をかわいがりよかれと思ってすることであっても、子供の心の負担になったり、精神的な自由を奪ってしまうこともあるからです。
そういった本人がマイナスと感じる体験はそれ以上傷つかないために心にフタをして押し込めてしまうので、周囲の人だけでなく自分でも気づかないことが多いのですが、この心の傷がその人の精神の育成を妨げていることが多いのです。
その傷を癒し精神的に自立し大人になるためには、まずこれまでの人生を探り、自分の心の傷に自分で気づくことです。そして自覚ができたことに関して、一度自分で受容する(受け入れる)ことが必要です。そして、それを誰かに話すことが出来ると、自分自身の心が楽になり、今まで自分でもよく分からなかった壁を一つ乗り越えることが出来ます。
せっかくの自分の人生を活き活きしたものにしようと思ったら志が必要です。その志を持つために自分を見直し、身近な人の力を借りながらじぶんで乗り越える努力をしていきましょう。
自分に気づくリズム
自分自身を見つめ直す時には、「肯定と否定」「主観と客観」のリズムが大切です。精神の育成度を高め、学んだことを血肉(自分のもの)にすることで、自分と家族と仲間、大宝を大切にしていきましょう。

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