今、歩んでいるのは「幸福になる道」?「不幸になる道」?
誰もが「幸福になりたい」と思っているはずです。また、支店を良くしたい、明るく働きやすい職場を作りたい、と願う人は沢山います。ところが、自分でよく考えもの事が分る努力をしなければ、そう願いながら日頃、自ら不幸になる考え方や行動をとっている場合が多いのです。
「自分を不幸にし、組織を暗くする考え方、言葉」を20項目まとめてみました。各項目について、「まったくその通り」と思ったら「1」、「そうではない」と思ったら「5」、の5段階で点数をつけてみてください。
採点表はこちら
もし、自分の合計点数が100点満点中20点であれば、、きっと会社に来ても面白くないと思います。点数が低ければ低いほど、日頃自分が不幸になり組織を暗くする考え方、言葉を使っているということです。「幸せになりたい」と願いながら、全く逆のことをして自分から「不幸になる道」を歩んでいるのです。
そこから脱皮するためには努力が必要です。「会社が面白くない」「働き甲斐がない」と文句を言ったり、責任を人になすりつけるのは簡単です。しかし、自分もそこにいる以上、その状態を作っている一員だということを忘れてはいけません。「悪いのはみんな人のせいだ」と思うのも自分の幼児性(第2項目)が高い証拠です。努力することを抜きにして、幸福になることはあり得ません。
職場とは…
1.経済的、精神的な自立を図る道場
自分たちが働く職場を良くする(大切にする)ためには、職場とは何かが分らなければなりません。私は職場とは「経済的、精神的な自立を図る道場」だと考えています。一定の収入があり、経済的に自立出来たとしても、精神的に自立出来ていない状態であれば、人間として幸福にはなれないと思うからです。
「会社にはたらきに来ているのに、何故そこまで言われなければならないのか」と言う人もいます。また、実際にそういう企業文化、哲学を持った会社は少ないと思います。
しかし、現在の外部条件は厳しく、市場主義経済が荒れ狂い、中小企業や物流業界事体が企業として経済的に自立することを強く阻害しています。そして、それが社員の経済的な自立を危うくしています。その中で個人も企業も努力して行かなければなりません。だからこそ自分自身も組織も精神的に自立することが必要なのです。
また、私は部下に機能だけを求め、効率さえ上げていれば良しとする管理者やリーダーは好きではありません。確かに企業として効率を求めてゆくことは大切ですが、人を指示通りに作業をするロボットのようにしては、その人が人間として成長することはないからです。そして、社員が人間として成長しなければ企業の発展も止まり衰退します。
2.仲間や社会に何らかのわずかな貢献が出来る処
では「仲間」とはどういう関係を言うのでしょうか。
@ お互いに相手の何かを知っている
名前や顔を知っているというのもこの中に入りますが、これは一番浅いところです。知っていることの深さや幅を考えてみましょう。
A 前向きな目的、目標を共有できる
ここでよく間違えるのですが、楽して金を儲けるという目的が共通していて、やっている時は楽しくても「パチンコ仲間」とは言いません。また、泥棒や強盗、詐欺など反社会的なことをするのは、仲間ではなく「一味」です。
B 相互に人間として成長するための刺激を与え合う関係
お酒を飲んだり食事をしたり、一緒に遊んでいても、単なる感情のはけ口として、愚痴や人の悪口を言い合い、その場だけ盛り上がる関係は、どちらか一方の条件が変わったときに、簡単に壊れてしまいます。
お互いに人間として成長するための努力をし続けることが、前向きな関係を長続きさせる条件です。これは友人でも恋人同士でも同じです。
仲間を大切にするとは、お互いに A
B を目指してゆくことです。それが職場を大切にすることにつながるのです。和合塾は年齢や立場に関係なく、そういう関係を求めていく場です。我欲むき出しではなく、縁を大切に本当の仲間づくりを行ってゆきましょう。
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