最近暑くなり雨で湿度が高い日が続いています。
疲れて業務を行なった後で、こうして勉強会に参加するには意志が要ります。自分のために活かしてください。
今日は「もの事をつなげて考える」がテーマですが、発表した3人は自分の名前の意味を考えたことがありますか?
最近は凝った名前をつけることが多く当て字もありますが、昔の人は名前をつける時に漢字の意味を大事にしました。
・和作=争いをせず、お互いを理解し、みんなで仲良くなるようにしてゆく核となる。漢字一字で表すと「恕(思いやりの意)」
・純也=きれいな心を持ち、真心を尽くす。「忠」
・秀夫=最上の大丈夫になれ「慈」
名前は自分の存在意義を表します。そんな自分の名前にも関心を持たず、意味を考えたことのない人が、もの事をつなげて考えるでしょうか。
自分に関心のない人が他人に関心を持ち、人生を考えることはまずありません。それでは家庭でも会社でも人間関係はうまくいきません。
1 もの事をつなげて考えることを阻害している要因
人間は誰もが大なり小なり欠点を持っています。その欠点はまわりに不安と動揺を与え、心配と迷惑をかけた上、不愉快にさせます。そのことを自覚できないと、他者から指摘や指導を受けても、色々な理由をつけて自分を正当化し、それらをはねつけてしまいます。もちろん考え方や行動を変えることはありません。
もの事をつなげて考えることを阻害している要因はたくさんあります。
うそ、ごまかし、恰好つけ、短氣、わがまま、勝手、独り善がり、出しゃばり、引っ込み思案、飽きっぽい、頑迷、氣まぐれ、グズ(感性が悪い)、自分の都合だけで人の話を聞かない、氣どり、うそっぽい、ビビる |
他にもありますが、どれも自己本位のご都合主義、エゴが強いということです。
これが強ければ強いほど、もの事をつなげて考えることはできません。
欠点は他者からの指摘や受けた指導を元に自分について考え、目覚め、氣づかないまま、放っておくと自然と身についてしまいます。
そうなると会社に来ることも人間関係も面白くなくなり、結果として信用をなくし、人から嫌われ関係が切れていきます。孤独になるとさらに被害者意識に陥り、ますます面白くなくなり自ら墓穴を掘っていくというマイナスのサイクルに入っていきます。
そんなつまらない人生にしないため、少しでも目覚め、氣づくことができるように、まずは自分の欠点を認めることから始めてください。
私を含めここにいる大半の人が中途採用です。
今までの人生を振り返り、会社が面白くなかったとしたら、自分が持っている人間の欠点に氣づかず、仕事や人間関係を行なってきたということです。そのままではいくら会社を変わっても、面白くなることはありません。
2 見えないものを見る力
いつも話しているように、事故はその人の日常の考え方と行動の延長戦上に起きます。
日頃の考え方と行動が安易で、怠けや横着があり、調子が良くて人が見ていなければごまかすという状態であれば、外部のマイナス要因と重なった時、事故という結果が表れます。
安全に仕事をしていくためにも、自分の考え方と行動のズレとその本質を知ることが不可欠なのです。
@指導されても考えない、やらない
A叱られても考えない、やらない
B優しくされても考えない、やらない
このように全て排除してしまう人が、自分の考え方や行動のズレを知ることは不可能です。人生の方向と結果を決めるのも、自分の考え方と行動です。ズレていれば人に世話になっていても分からず、砂をかけるようなことをしてしまいます。
もの事には「現象」と「背景」と「本質」があります。つなげて考えるということは、そのどこでズレているのかを知ることです。
面白い支店、会社にしたい。面白い人生を送りたいと思ったら、今、目の前で起きている現象だけでなく、なぜそうなるのかという背景、そして、その一番の原因となっている本質が分かるようになる努力が大切です。
先日、労働組合との団体交渉の場で、遊びたい、物が欲しいという理由で、簡単に借金をするなという話をしました。
新しい市場主義経済は、様々な形で消費者の購買意欲を掻き立てます。収入と支出を考え計画を立て、できる範囲で欲しい物を買うことはいいのですが、その限度を超え多額の借金を抱えると、自分も家族も崩壊してしまいます。
買い物やギャンブルなど、やめようと思っても辛抱できないのは、心が病んでいるからです。
その背景には淋しさや存在感がないなどの理由があり、その元には幼少期の体験や心の傷などがある場合もあります。自分と家族を守ってゆくためにも、もの事をつなげて考える力は欠かせません。
3 人生の大原則
@思わなければ、何も始まらない
A考えなければ、何も分からない
B行なわなければ、何も成就しない
C念じなければ、何も継続しない
これは人生を面白くする絶対条件です。何をするかは自分で考えてください。
それをせず文句や愚痴を言うだけでは、何も条件は変わりません。これからもっと厳しい時代が続きます。市場主義経済では、一部のほんのわずかな人だけが豊かになり、大半が厳しい条件下に立たされます。
その中で個人も会社も生き残っていかなければなりません。少しでももの事が分かり、自分たちで条件をつくり出せるようにしていきましょう。
|