はじめに発表の中から大切なことを話します。
まず、永井さんが「自分に目標がないことが分かった」と発表していましたが、ここで終わってはいけません。
自分の目標がない=自分の主体、意志がない=”奴隷“と同じ
↓
周りの状況が分からない
↓
正しい判断が出来ない
↓
現在のままではリーダー、責任者の役割を果たせない
ということです。そこまでつなげて考え、なぜそうなのかという原因を探り、自分がどうなりたいのか、そのために何をするのか具体的にしなければ、大切なことに氣づいても、何も変われません。「変化、成長する」というのも自分の大きな目標です。
次に藤目さんが言っていたように、「自分が正しいに決まっている。だから自分は強い」と思えることこそ、自分が阿呆で迷妄であるという証拠です。
また、「私はパワーがあります」と言っていましたが、それは「エネルギーがある」の間違いです。
*エネルギー=何かをやる時に必要なもの。ないよりもあった方がいいが、考え方や方向(目的)が分からないと、どこへ行くか分からない
*パワー=単なる肉体的なエネルギーではなく「人間力」。自分自身が変化成長したり、組織を良くする時に役立ち、何らかの成果を生む
↓
※「エネルギー」を「パワー」に変換する(方向や考え方が分かるようになる)ために「学び」が必要
一、自分のズレが成長を阻害する
誰もが自分の成長を阻害する「壁=ズレ」を持っています。
「考えていること」「言っていること」「やっていること」、この3つがいつも関係し合っています。
その1番元になるのが「考えていること」です。
ここにズレがあると「言っていること」も「やっていること」もズレてきます。
私たち凡人は、誰もがズレを持っていますが、それが大きければ大きいほど、自分の成長を阻害し、人からも認知されません。そして、自分の中身がないから、一所懸命恰好をつけ、もの事を形式でやろうとします。
自分のどこにズレがあるのか、いっしょうけんめい考え、目覚め、氣づく努力をしてゆきましょう。
二、ズレている壁を破るために必要なもの
@自分のズレについて、まじめに考える
頭が硬直している人ほど、もの事が上手くいかないと他人のせいにします。自分が人から支持されない、信頼されていないのならば、ズレがある証拠です。
A他人の指導をできるだけ素直に受け入れてみる
自分が加害者なのに、勝手に被害者だと思っている人がいます。年を重ねると色々なガラをつけるため、素直になれなくなります。若い時こそ素直に受け入れるチャンスです。
Bリスクを受け入れる勇氣
何かやろうと思うと、必ず何らかのリスク(危険)が伴います。いつも目先の計算ばかりして、目の前のリスクから逃げていると、勇氣は湧いてきません。
C多少の困難を乗り越えていくという継続力や熱意を持つ
この4つが出来ないのは、自分が阿呆で強欲で小心だからです。
「自分が変化しない」と、どんなに嘆いても仕方ありません。これらを自分自身でよく考えて、一つひとつ実践してゆきましょう。
個人として、こういった努力から逃げながら、「家庭を良くしたい、支店を良くしたい、安全活動を活発にしたい」と思っても、何の進展もありません。
私の一番の喜びは、みなさんが学んで人間として成長することです。
その結果として会社の発展があることを忘れず、まず自分自身のために壁を破ってゆきましょう。
|