4月和合塾定例会 4月8日(水)

 4月和合塾 定例会

【テーマ】 「私と和合塾、そして大宝」


Nグループ

西春支店 佐竹 大輔

 7年前、派遣社員として家の近くの工場で働いていた。

もっと責任のある仕事がしたいと思い「社員にして欲しい」と申し出たが、前例がないと断られ会社を辞めた。その後、一人で2ヶ月ほど台湾やタイに行き、旅を続けた。お金がなくなり帰国した後、早く仕事を見つけようと、たまたま見つけた大宝に入社した。

 4年ぐらいは目立たず叱られないよう、言われたことだけやっていたが、ある年の運動会で、お世話になっている先輩が総括になり、そばで話を聞き練習しているうちに夢中になった。

当日、表彰式で「パフォーマンス3位、西春支店!」と言われた瞬間、熱いものを感じ涙が出た。仲間との接点がおもしろくなったが、妻や子供と一緒に過ごす時間が大事だと思い、安全委員とは距離を置き、陰で愚痴を言い氣を紛らわしていた。

 「安全委員をやってみないか」と言われ、「編集委員ならいいですよ」と答え引き受けたが、日ごろの関係がないと原稿を依頼し一緒に考えることができない。

そう思って接するうちに相手からも話しかけられるようになり、安全委員と話をするうちに「自分も力になりたい。やってみたい」と思うようになった。

 学校の成績は中の上。自分なりに「できている。通用する」と思っていたが、支店で事故が起きても何もできない。もの事が分かるようになりたいと思い和合塾に入塾した。グループ会議で他支店のメンバーと有意義な時間を過ごし、指摘も素直に聞くことができた。

私は小心者で、ものが分からないことを人に知られるのが怖くて、人前であまり話さなかった。自分の弱さを克服するために、育成歴(自分が育った環境)について考えてみた。酒好きの父は何度も「もう酒はやめる」と言いながら飲み続け、身体を壊し入退院を繰り返していた。

亡くなる半年前「田舎へ行って農業をやりたい」と言っていたが、母も姉も相手にしなかった。最近になって、親も人間、弱さがあって当たり前。酒を飲むことで現実から目を背けていたのではないかと思えるようになった。

 私は面倒見の良い姉と息子に甘い母の下で育ち、周りの人がやってくれて当たり前、思い通りにならないと黙り込むという態度をとってきた。

会社に入ってからも意見が違う人と、よく口論になった。そんな私に聞く耳を持たせてくれたのが和合塾だった。

 今は人とつながっている、前よりも自分が変化しているという実感がありうれしい。出来ない理由を探す前に、どうしたら出来るのか、楽しくなるかを考え継続していく。


Hグループリーダー

三好支店 主任  三小田 裕美

 入社して12年。10年前に和合塾生になったが、3年間は定例会もグループ会議も「行かないと何か言われる」と我慢してきた。

「過去の自分から、現在の自分を考えよう」と言われても、忘れたい過去なのに、今さらなぜ?と抵抗があった。

自分を人にさらけ出すのは無理、私は学歴もなく嫌な奴だから嫌われると決めつけ意地を張り、人を近付けないようにしてきた。

 だんだんと慣れてきた頃、グループ合宿でお互いの過去について語り合った。私は過去を隠しごまかしてきたのに、もっと辛い思いをしてきた人が、その過去を自分で受け入れるために語り、仲間にも知ってもらおうとする姿に感動した。

弱い人間同士、力を合わせて劣等感を小さくし、良い関係を作りたいと思えるようになり、仲間との距離がだんだん近くなってきた。

自分を知るために避けては通れないのが、自分の過去とちゃんと向き合うこと。両親が私のためを思い注いでくれた愛情が分からず、自ら関係を悪くしていたことに氣づけるようになると、日常の人間関係でも相手とちゃんと向き合えるようになり、良い方向に考えられるようになった。

 3年前にグループリーダーになった。誰もが良さも弱点も持っている。自分で「ダメだ」とあきらめ投げ出すのではなく、みんなで考えお互いの良さを認め伸ばし、悪い所は指摘し合い、信じてやってみることで元氣や勇氣を与え合える関係をつくってゆきたい。そして、一人でも多くの仲間を好きになり、大宝を守る求心力になりたい。

 この10で人と接することの大切さを知った。和合塾でやっていることを支店でも意識してみると、身近な人から指摘や支援という愛情をもらっていることに氣づく。

今の私があるのは多くの人のおかげ。それを当たり前と思わず感謝して活かし、和合塾の大切さ、有り難さを伝え、受け継ぎ守ってゆく。


Lグループ

金山支店 支店長 上杉 超治

 23歳で大宝に入社、犬山支店で乗務職員として8年経ってから事務職員になり、3年前に支店長として金山支店を任され、現在38歳になる。

 和合塾入塾は12年前。きっかけは当時、うっとうしいぐらい面倒を見てくれていた谷川さん(現春日井支店副支店長)と、1年後に入社してきて私より先に入塾した中村さん(現犬山支店課長)。後輩に負けたくない。このままでは負けてしまってカッコ悪いと思い入塾した。

 学生の頃から人と争い葛藤するのがイヤで、自分からは人に踏み込まず、相手にも踏み込ませないことで一定の距離を保っていた。そのくせ「オレのことをかまってくれ、存在を認めてくれ」という思いが強いため、合宿などまじめに取り組む場で、悪ぶっておちゃらけ、無責任に相手に合わせ迎合してきた。

それが通用しないのが大宝であり谷川さんだった。ごまかせばごまかすほど近寄って来る。「ほっといてくれ!」と思いながらも、簡単に会社を辞めるものではないと思っていたので、安全委員や塾生になり、人からとやかく言われないようにしようと考えた。

 和合塾定例会やイベント、安全活動などに取り組むうちに、仲間と一緒にやったという達成感や感動が生まれ、自分の心の中に残っていった。少し目ざめても日常に戻ると、また眠りの世界に戻ってしまうギャップに苦しんだ時期もあったが、それも自分にとっては変化。少し自分自身のことが分かると、今までどちらの方向に向かい何をしてきたのか、それが周りにどんな影響を与えてきたのかが分かり恥ずかしくなった。

 人間には逃れようがない苦しみ(生老病死)がある。五体満足で生まれながら努力をせず人に流され、文句や愚痴を言うだけの人生ではもったいない。

お互いにものが分からず苦労しているが、あきらめずに学び実践し続けたい。

 葛藤を恐れず善も悪も持っているお互いのことを、知り分かり認め合える仲間を増やし、多くの人が安心して働ける職場をつくってゆこう。


鈴木常務のお話

 資本主義社会では、金儲けが優先される。「必要な機能さえ提供してくれれば給料を払います。あなたがどんな思いで、どんな人生を歩んできたのかは関係ありません」という会社が多い。

今日のテーマは「人間同士、もっとつながろうよ」というもの。人間として生きるエネルギー源だと思う。今の世の中で一番求められていながら、手に入らないもの。そのことを勉強できる大宝は不思議な会社。

 私は現在、51歳。入社して30年目になる。子供の頃から社会批判の多かった父と自立心が強い母の影響を受け、「世の中は怖いもの。経済的に自立せねば」という思いが強かった。

自分が傷つかないため悪ぶったり良い子ぶったりして、周りに受けそうな自分を演じてきた。演じることに疲れ、そんな自分の本心が分からない相手に腹を立てる自己矛盾の中にいた。

社会に出る時も「会社は金を儲けるところ。役に立ち人から嫌われないようにしないと居られない」と恐怖を感じ、傷つかないように一所懸命自分を隠してきた。  入社して2か月経った頃、伊藤専務(塾長)に「私は自分の嫉妬心や醜い部分を隠しています」と白状したら、「それは誰もが持っている。そのエネルギーを自分と人のために役立つように活かすため、自分を鍛え力の出し方をコントロールしてみよ」と言われた。それが自分と仲間と会社、そして社会をつなげる学びのスタートだった。

 個人に対しそのような考え方を持ち、学ぶ場を設け、学んで変化し自分の人生を大切にすることを教えてくれる会社は滅多にない。一人ひとりが違い、色々な喜びや悲しみを持っている。お互いに分かり合い認め合えた時、エネルギーを出すことが楽しくなる。そのエネルギーと勇氣と元氣で職場を楽しくし、会社を発展させてゆこう。

 年齢や与えられた役割によって求められるものは家庭でも会社でも社会でも変化してゆく。

昔の自分で通用させていただいたことも現在通用しないことを実感している。もっと自分が楽しくなり、おもしろい会社になるように学び努力してゆく。


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