9月和合塾定例会 9月2日(水)

 9月和合塾 定例会

【テーマ】 「”学びもの事が分かる”ために具体的に実行していること」


Fグループ

金山支店 K K

 2年前、追突事故を起こし本社へ謝罪と報告に行った時、伊藤専務から「なぜ事故を起こしたか分かるか」と聞かれた。

「前方不注意です」と答えると、「お前はアホだなぁ」としみじみと言われたが、意味が分からなかった。

その後、色々な方から指導を受け、和合塾に参加するようになってから、「俺は大丈夫だ。自分は事故を起こさない」と慢心していたためで、自分のことでさえ他人事になっていたことに氣付いた。
 今は色々な人と接点を持ち、話をすることを意識している。

それによってその人の背景や考え方、価値観、自分との違いを知り、自分のズレに氣づくことができる。

また、支店内で行なっている「自分を知ろう会」では、他者からの意見を通じて自分を客観的に見ることで、自分の阿呆さなどを知ることができる。

それを素直に認めることは難しいが、真剣に学んでより深く自分を知り、どんな人間になりたいかを明確にしながら、逃げずに向き合ってゆく。


Nグループ

三好支店  近藤 喜己(よしみ)

 7月の合宿の時もテーマが抽象的で、よく分からなかった。

分散会での話や翌日の塾生発表を聞き、自分が未熟だと感じ、自分を知ることから始めることにした。

今、意識していることは挨拶をしっかりすること。基本的なことなのに、支店の仲間から「できていないよ」と指摘を受けたからだ。

最近、健康のため日課にしている朝の散歩で会う知らない人とも、毎日挨拶を交わすうちに親近感が湧いてくることを知り、「相手に近づき、心を開く挨拶」を職場でも大事にしようと思うようになった。
 4年前に父が亡くなった。それまで社会人となり結婚をして自分は一人前のつもりでいたが、ずっと父に頼り自立できずにいたことを知った。

自分で決めなければならないことに直面した時、初めて先の事を考え、責任の重さを感じた。

最近、親戚が口にした「人間の死亡率は100%」という言葉が印象的だった。

人は必ず死ぬ、生きていることが当たり前ではない。

思っているだけで行動しなければ、人生がもったいない。色々な方向から考える力を身につけ、人生をムダにしないようにしてゆく。


Cグループリーダー

港支店 榊原  力(つとむ)

 私が和合塾に入塾したのは4年前、入社10年目の頃。

毎日、漠然と業務を行ない「何をして遊ぶか、何を食べるか」以外、何も考えていない自分に危険を感じたので、先輩に頼み安全委員会や和合塾に連れて行ってもらった。

そこで伊藤塾長に出会い、塾生の前向きな姿勢を知り「このままではいけない。ちゃんとやろう」と思った。しかし、それまでちゃんとやっていない人の代表だった自分が行動するには勇氣が要り、訳も分からずガムシャラにやっていたため、仲間からの反発も多かった。
 そんな時、伊藤専務(塾長)から「お前は自己中心で、みんなのことを考えていない」と指導を受けた。

そのことをすぐには受け入れられず、約3ヶ月間ヨレヨレになっていたが、よく考えると人の話を聞かず自分の都合でやってきたことに氣づいた。

教えていただいていることには意味がある。それを考え実行することが自分の成長につながる。

今はその当時のことを仲間と笑って話せる。過去の失敗や行動を笑えるのも、和合塾や安全委員会での学びがあったから。

 この先も今の自分を振り返った時に笑えるように、謙虚に学び人の話をちゃんと聞き、仲間と支店のために役立てるよう自分を鍛えてゆく。


E グループ

営業推進本部係長 水野 忍

 最近、会社に来ることが楽しい。

「会社に行かねば。ここで踏ん張らねば」という変な義務感ではなく、「こんなことを知りたい、考えたい、やってみたい」という期待や希望を持てるようになったからだと思う。

「幸せなりたいか?」と質問されると「なりたい」。「もの事が分かるようになりたいか?」と聞かれると「分かりたい」とすぐに返事をする。

誰もが今よりも良くなりたいという欲求を持っているからだが、そのための努力をせず結果だけ求めるのは強欲。

もの事が分からないと、何かをしようと思っても、どっちの方向に行けばいいのか分からず、仲間からの賛同も得られないため上手く進まない。

さらにその原因を自分ではなく他人に向けてしまう。小さな舞台であれば、時には「棚ぼた」で成功することもあるが、少し大きな舞台になると、そんな事はあり得ない。
 勉強会で材料をいただくと、目の前がパッと明るくなることがある。

それは単なる「目ざめ」だと教わっているのに、「ものが分かってきた!」と勘違いするため、努力を怠り奢りが生まれ、迷妄の世界に入り思考停止に陥り、多くの人に迷惑をかける。

 今年の初めに、その原因は「自分自身の能力の見誤り」だと教わり目が覚めた。これまで何度も道を誤り、精神的に落ち込むたびに塾長に救っていただいた。私にとって伊藤塾長は、単なる会社の上司を越えて、親であり先生。

心から好きだと思い尊敬できる人が身近にみえるのは幸せなこと。

日常的にいただいている材料を活かし、考え行動を積み上げることで、自分と仲間と大宝を大切にし、その先の道を描ける力をつけてゆきたい。

 

鈴木常務のお話

1、自分と仲間を活かす「社会適応能力」

 もの事が分かるということは、社会適応能力を高めること=自分の人間性を高め、人との関係の中でより良いものを生み出せる力を身につけてゆくことです。(下図)そして、私たちに必要な「基本能力」にも次元があります。
第一次 暗記力、計算力、表現力
第二次 理解力、応用力、創造力
第三次 説得力、判断力、実行力

 学校の勉強が多少できたと言っても、一次元の能力です。

社会に出て仕事をする時に求められる能力は、個人で発揮できる能力(アビリティ)だけでは通用しません。他の人と力を合わせ一緒に何かをつくり出し、多くの人の力を活かし何かを為すことができる能力(コンピタンス)なのです。

自分がおもしろくて、周りの人も喜んでくれて、良い結果が生み出せるようになるためにも、二次元、三次元の基本能力を高めてゆきましょう。

2、学ぶことが希望につながる

 私たちを取り巻く環境の中には、自分たちで計画し変えることができないものが大半で、自分たちで計画し変えることができるものはほんの一部です。

その可能性を広げるために学ぶことが必要です。たとえ変えられなくても、事前に何が起きるのかを知り、少しでも準備することも、学ばなければできないのです。お互いにできるだけ幸せになりたいと思って生きています。

学んで努力することで変えられる部分を増やし、みんなにとって幸せな会社にしてゆきましょう。
 人間は自分で頭に描けること以外は実行できません。

先が見えないので前に出ることができないのです。その枠を広げるためには、矛盾しますが分からないことにもチャレンジし、分かる努力をする勇氣が必要です。その氣持ちを奮い立たせるのは「惚れる、憧れる、怒る、憤る、求める、戦う」という欲求と、強制によって、やらざるを得ない状況に自分を置くことです。

 怠け者で弱虫な私が30年間、努力し続けることができたのは、その両方があったからです。

入社当時からお世話になっている伊藤専務、組織を良くするために闘ってみえた先輩に憧れ、一緒にやってみたいと思いました。今でもハッとする刺激を与えてくれる人は、自分にとっての促進要因です。

学んで何かを知り、分かること・できることが増え、人に役立つ喜びを感じられた時、一歩前に進むことができます。

自分を活かす場所が欲しいと思ったら、生きたお手本となる身近な人から学び、自分の世界を広げるために本を読む、テレビ番組を観る、人と話す、考えた事を文章にまとめる、与えられた課題にチャレンジするなど、具体的な努力をしてゆきましょう。


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