4月和合塾定例会 2011年4月13日(水)

4月和合塾

【テーマ】 「第27回大宝文化祭を終えて 」


第 3 位

中川支店 総括リーダー S T 

 支店テーマは「すべてに全力投球」。

文化祭前後の事故防止と、全員が全力で取り組むことを目標にした。

副総括の岩間さんにアドバイスをいただきながらリーダーを決め、ミーティングを開き「全員で取り組みたい」という想いを伝えた。

その結果、今まで以上に参加する人が多く、日ごとにシナリオ、大道具が出来上がり変化してゆくことが嬉しかった。

私自身はみんなが取り組む様子を外から見る感じで、いつもより楽しさが少なかった。

当日は順位やミスがないかなど余計なことを氣にしてしまった。

今後もチャンスがあれば、より良いものが出来るよう頑張りたい。


第 2 位

四日市支店 総括リーダー 須藤 昌樹

 人数が少ないなど厳しい条件を乗り越えるため、当日までのプランを細かく立て、練習しやすい環境を作ることを心がけた。

主役のやる氣が全体を引っ張ることは昨年、実感していた。

今年も主役の徳永さんが一番にセリフを覚え、相方の市野さんをやる氣にさせ、それがみんなに伝わって行った。

後半で業務が忙しくなり全体練習が出来なかったが、一週間前の日曜は全員参加で四時間みっちり集中出来た。

実行委員も作成や昼食作りで活躍してくれた。
 良い雰囲氣で取り組めたが、一年で六名が退社している。

やむを得ない事情を除き、日常の不平不満を上回る楽しさや人間関係、魅力を作ってゆくことが今後の課題。今、新入社員が増えている。

不安を和らげ期待を持って仲間になってもらえるよう、みんなで働きかけて行く。


グランプリ

金山支店 総括リーダー S H

 支店総括を決める安全委員リーダー会議で思いがけず選ばれ、ふて腐れてみんなに変な氣を遣わせてしまった。

実行委員長の松下さんから「氣楽に楽しんでやれよ」と言われ、みんなにお願いした。最初の態度が悪かったのでうまく行かなかったが、仲間が協力してくれて徐々に出来上がってきた。

楽しさは自分の姿勢次第で変わる。ケチらず力を出せば楽しくなる。

毎回そう感じても、日頃は「これをやると大変だ、苦労する」と思うと、反射的に嫌な態度をとり、周囲に迷惑をかけてしまうので、意識して変えてゆく。

 今回のグランプリは、文句を言わず遅くまで練習や道具の製作をしてくれた仲間へのご褒美だと思う。それを勢いと団結力につなげてゆく。


舞台運営部 副部長

三好支店 近藤 喜己

 流通職員の私は日頃、他支店の方と接する機会が少ないので、実行委員をやってみたいと思っていたが、副部長という発想はなかった。

「自分で大丈夫だろうか」という不安もあったが、新しいことに挑戦し色々な視点から考えることの大切さを学んだ。

最初の部長会でいただいた前回の資料には、今までの方の経験が詰まっていた。一番大事なのは「それを何の為にやるのか」を深く考えること。

そうしないと予期せぬことに対処できない。業務も同じだと氣づいた。

部会に出る為には仕事を早く切り上げ、後のことを支店の方にお願いしなければならない。

多くの方の協力があり、自分たちが活動出来ることも実感した。

一人では何も出来ず、多くの仲間が力を合わせるから成功する。

これまで培ってきた大宝の文化、貴重な経験を無駄にしないよう頑張って行く。


副実行委員長

黒川支店 K H

 支店で何かあってもどうすればいいのか分からず、人間関係で悩むことが多かった。入社して5年半、もの事がうまく行かないと周りのせいにし、人からの指摘も聞かなかったが、自分が不都合なことは考えず逃げていること氣づいてから、当たり前のことが出来ていないから相手が指摘してくれていると思えるようになった。

文化祭を通して自分を見つめ直し勉強したかった。まず自分が楽しみ、一人でも多くの仲間にそう思ってもらいたと思いスタートした。
 何か問題にぶつかると「さぁ、楽しくなってきたね」と笑う松下実行委員長の、厳しくて温かい人柄と大きな氣づかいに包まれ、「挑戦するぞ」というやる氣が全体に伝わっていった。

また部長や実行委員の頑張る姿に勇氣づけられた。文化祭が無事終わり、閉会式の社歌を今までで一番氣持ちよく歌った。

誰に何を伝えたいのか、家族や社会とどんなつながりを作りたいのか考えながら、大宝文化祭の歴史と多くの人の想いと重みを感じた。

周りの方たちに支えられ生かされている私。自分も人の支えになれるよう、日々努力し学んでゆく。


実行委員長

金山支店 松下 卓

 私は58歳、淋しさを感じながらも「もう歳だから」と逃げてきた。

そんな時に実行委員長のチャンスをいただき感謝している。

自分や大宝が置かれている状況を考え、組織として動くことを重視した。

初めての会場のため勝手が違い、会館の方から「それは無理」と言われることもあったが、すぐに諦めるのではなく、どうすれば出来るかを考えるようにした。

 各部の部長・副部長の想いが伝わり、実行委員が自分の役割の大切さを分かり行動してくれたので、文化祭を成功させることが出来た。
 年齢を理由に逃げていた私にエネルギーを出すきっかけを与えてくれた今回の文化祭。

思い出として終わらせるのではなく、これからも色々なことに挑戦してゆく。

お互いにきっかけがないと、何も分からず通り過ぎてしまう。

大宝の運動会や文化祭は、自分たちで体験し、何かを掴み自分の身体の中に植えつける場。楽しむ時は大いに楽しみ、苦しむ時は大いに苦しむ。

 張り合いと自分の目標を持って取り組んでゆこう。

 

伊藤塾長講話

 今年は長年お世話になっていた愛知県勤労会館の閉館に伴い会場が変わり、実行委員のみなさんは大変だったと思いますが、だから楽しかったとも言えます。

個人も組織も同質のぬるま湯に入っていると、刺激を無くします。

「もう歳だから、そんなに頑張らなくてもいいだろう」と思っていた松下さんが、実行委員長のチャンスが来た時に受けて一所懸命やったのも、ぬるま湯からの脱却です。ずっと全社行事でビリだった四日市支店が、上位入賞を続けているのも、同質のぬるま湯からの脱却です。

 同じことの繰り返しでは、何も変化しません。変化を起こす時は、どこかに無理も生じますので、須藤さんが発表していたように日常の人間関係を見直すことは大切です。

しかし、この無理に耐えることが出来なければ、新しいものは生まれません。ぬるま湯に浸かったカエルは、少しずつ湯の温度を上げても氣づかず、最後は茹で上がって死んでしまいます。人間も同じです。

日頃、面白くないのは、自分が持っている力を最大限発揮していないからです。
 もの事を面白くするためポイントは「ぬるま湯からの脱却」と「ベストを尽くす」ことです。そのために必要なのが、

@自己否定する勇氣(例えば、「もう歳だから」と言い訳している自分に氣づく) 

A選択する勇氣(両方の都合の良い部分だけ選び取るのではなく、片方を選んだら、もう一方は捨てる勇氣)です。

この2つがあり実際に行動するから、結果として面白くなるのです。最も正しいものを選択するには、もの事が分かる人に相談することが重要です。
 毎年文化祭を行ないますが、新しく入社した人の大半が最初は無関心です。

まずは関心を持ってもらえるよう働きかけ、どうしたら支店の力を集中できるかを考え実践して行くのがリーダーの役割です。リーダーにその氣がなければ、うまく行きません。

「何の為に文化祭を行なうのか」を考え一所懸命取り組んだ人は、自分の意識化につながり、会社を去っても心に残り一生忘れません。

そういう思い出があることは幸せです。もっと成長すると意識したことが自分の身につく自覚化の段階にきます。どうせ学ぶなら途中で満足せず、自覚化できるものをつくるまで一所懸命学び続けて下さい。

文化祭で最も大事なのはシナリオです。会社の経営もシナリオが大切です。難しいのですが一所懸命考えつくって下さい。
 明治初期、戊辰戦争で負け厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が贈られました。

食べるものにも事欠いていた藩士は喜びましたが、藩の大参事小林虎三郎は、この米を一日二日で食い潰すのではなく、明日の長岡藩を立て直すための人を育てる学校建設に使いました。

組織も同じです。目先の損得ばかり優先する精神的乞食が増えると、組織は崩壊します。

辛抱するところは辛抱し、明日を切り拓いてゆくことです。

実行委員も演じた社員もみんなありがとう。


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