12月和合塾定例会 12月13日(水)

12月和合塾 定例会

【テーマ】 「 自分を活かす戦略を持とう 」


 

塾 生  K M

 大切なもの、大切な人との関係を守るため、信じられる自分でありたいと考え、今年の書き初めに「信」と書いた。信とは約束に背かないように行動すること。日頃、分かったようなことを言ったり、お世話になっている人に「感謝しています」と口にしているが、ちょっと厳しい指摘を受け不都合なことがあると、すぐにやる氣が無くなり、相手を疑い途中で投げ出したくなる。以前と違うのは、すぐに揺らぐ自分の弱さを認め、相手の状況を考え自分に原因を求めることで問題に氣づき、元に戻ることが出来るようになったこと。
 人を信じられないのは相手の問題ではなく、自分の阿呆さ、強欲さ、小心さ、そこから生まれる猜疑心や嫉妬心があるから。自分が掲げている目標や相手のことを信じるために必要なのは、自分や相手、もの事についてより深く知ること。そしてストレス耐性を高めること。精神的な痛みや恥ずかしさを感じないようにするのでなく、ちゃんと感じて考え、受け入れ、行動を改める。そこから生まれる柔軟性がストレス耐性だ。人間の関係は時間の経過の中で変化してゆく。

一方的な関係、一過性の関係に甘えず、お互いに常に変化成長し続ける努力が大切だと学んだ。
 戦略とは戦争などで敵に勝つための大局的(総合的)な考え方と方法。

戦はいつでも私たちの身近なところにある。私たちの生命は偶然とはいえ、すごい確率で生き残り誕生した。その後、沢山の人たちと関わり、お世話になり、迷惑をかけながら生きている。そんなかけがえのない限りある自分の生命を「大切にしたい」と思えるようになることが、戦略を学ぶ第一歩だと思う。
今は人間らしく生きてゆくのが大変な時代だ。世の中全体も私たちが働く環境も、生活してゆく上での様々な条件も年々悪くなっている。これまで「そのうち何とかなる」「会社が、誰かが何とかしてくれる」と待っているだけでは、自分と家族の幸せどころか生活も守れない。まずは自分が厳しい時代を生き、その中で自分の人生、家族の人生に責任を負っているという認識が必要。次に現状の自分を知り、あるべき姿(目的)、たとえばどういう人間でありたいのか、どんな生き方・働き方をしたいのか、どんな人間関係を築いてゆきたいのかなどを、できるだけ具体的に描き、そのために何をすればいいのかを考えることが必要。
 その目的を、より効率よく達成するために必要なことの第一はやはり学ぶこと。道路地図は知らない所へ、より安全、迅速に到着するための道具。それと同じように個人や組織で何かを考え実践する時、一人ひとりの時間やエネルギーを活かし、目的を達成するためには原理原則が必要。実際に自分でやってみなければ分からないこともあるが、様々な原理原則は、多くの人々が過去に体験したこと、失敗や成功例から導き出されたもの。それを活かすことが達成感につながり、学ぶことを楽しくする。
 第二は自分で考え、自分の意志で行なうこと。誰にも叱られたくない、嫌われたくない、良い人でいたいという氣持ちはあるが、それが強すぎると、いつも受け身で自分から発信できず、自分の意志ではなく「そうしておいた方が良い」と無難な方を選ぶ。しかし、いつでも「自分が叱られないように」と自分のことばかり氣にしているのは、「本当の良い人」ではなく「勝手の良い人」なのだ。いつまでもそんな自分では嫌だと思ったら、どうなりたいのか、どうすればなれるのかを具体的に考え、日々実践し、結果について反省し、それを繰り返してゆくしかない。私はもの事が分からないと認められないから、人の話を素直に聞けず、指導されたことを考えない。「あるもの」は認め、「ないもの」はつくってゆくために楽しく学び、少しずつもの事が分かるようになることで、戦える条件をつくってゆこう

 

鈴木たか子塾生のお話

 2011年は東日本大震災で沢山の人が亡くなり、同時に起きた原発事故の解決の目途は立っていない。

経済発展の勢いが曲がり角にあり、様々な社会構造も問題になっている今、大きな自然の恐ろしさを改めて知らされることで、自分以外の大きな力(サムシンググレート)があり、その中で私たちは生かされているということを考えるきっかけになった。多くの犠牲があるが起きたことをプラスに捉え、より良い方向への変化につなげてゆくことが大切だ。
 日本と世界との関係も大きく変わってきている。第2次世界大戦で日本がアメリカと戦争し、敗北した歴史を知らない世代が増えているが、大きな歴史の転換点は、そこで生きている人たちに大きな影響を与える。

その戦争に敗れ日本はアメリカの支配下に置かれ、見た目は友好関係でアメリカに守られ産業が発展し、経済発展を遂げてきた。

しかし20年前にアメリカと冷戦状態にあった社会主義国のソビエトが崩壊したことによって、地理的な防波堤の役割を果たしてきた日本の存在意義は変わっている。今また急速な経済発展を遂げている中国との関係や影響が、大きくなってきている。
 このように国同士も誰と手を組み、何を追求してゆくのか戦略として考えている。個人の人生も会社も同じことをしている。自分はどこにいて、どのように生きてゆくことが幸せなのかを考え、自分の考えと意志を持って生きられる条件をつくることが、個人の戦略にもつながっている。それを考える時、大切なのが伊藤塾長から教えていただいている「経営の5課題」だ。これについては、この後、大宝で実際にやっていることを当てはめて考えてみよう。

経営の5課題

 先日、ブータン国王夫妻が来日し話題になった。

日本など経済大国が国の力を測るために使っている指標はGDP(国内総生産)だ。しかし、ブータンではGNH(国民総幸福量)で国民の幸福を大きくすることを第1に掲げている。

その結果、経済的には日本の方が豊かだが、自分が幸せだと感じている人の比率は、日本よりもブータンの方が多い統計が出ている。

幸福の中身=価値観によって戦略は全く違ったものになる。
 自分たちがどういう価値観を持つべきかが明確でなければ、国はまとまらない。それは個人も会社も同じだ。自分や、自分がいる大宝は、どういう価値観を大切にしているのかを考えたり知ることが大切だ。

また、自分の現状や課題は、学ぶことでしか分からない。それを探してゆく中で、自分のやるべき方向が定まってくる。
 戦略とは考え方の方向であり、考え方の大枠だ。たとえば今、私たちは名古屋にいる。東京に行きたいと思ったら、目的地にどうやって行くのかという手段=戦術(新幹線で行くか、車で行くかなど)は色々あり、どれでも行くことはできる。しかし、方向=戦略を間違えると、どんなに頑張っても目的地に行くことはできない。方向を間違えることは方法を間違えるよりはるかに大きな損失なのです。

 戦略を考えてゆく時も大切な考え方があります。

学んで右の考え方ができるよう鍛えてゆくことが大切です。

 当社の学びの中で最も他社になく、なおかつ自己成長に必要なことは自分を知ること、精神の育成度を高めることだ。

伊藤塾長が35年間最も力を入れて指導して下さったことだ。自分自身の阿呆、強欲、小心を認め、コントロールするための修行をすることだ。自分が我欲をむき出して、人を指導できないし、人を本氣で大切にせず、厳しいことを言わず「いい人」でいたいと思ってもできない。

それを塾長から学んで来られたことが、当社の強みだ。

自分の人生と大宝の将来を切り拓いてゆくために、一番芯になる大枠の考え方を持てるよう学ぼう。


HOME 前に戻る