2011年は東日本大震災で沢山の人が亡くなり、同時に起きた原発事故の解決の目途は立っていない。
経済発展の勢いが曲がり角にあり、様々な社会構造も問題になっている今、大きな自然の恐ろしさを改めて知らされることで、自分以外の大きな力(サムシンググレート)があり、その中で私たちは生かされているということを考えるきっかけになった。多くの犠牲があるが起きたことをプラスに捉え、より良い方向への変化につなげてゆくことが大切だ。
日本と世界との関係も大きく変わってきている。第2次世界大戦で日本がアメリカと戦争し、敗北した歴史を知らない世代が増えているが、大きな歴史の転換点は、そこで生きている人たちに大きな影響を与える。
その戦争に敗れ日本はアメリカの支配下に置かれ、見た目は友好関係でアメリカに守られ産業が発展し、経済発展を遂げてきた。
しかし20年前にアメリカと冷戦状態にあった社会主義国のソビエトが崩壊したことによって、地理的な防波堤の役割を果たしてきた日本の存在意義は変わっている。今また急速な経済発展を遂げている中国との関係や影響が、大きくなってきている。
このように国同士も誰と手を組み、何を追求してゆくのか戦略として考えている。個人の人生も会社も同じことをしている。自分はどこにいて、どのように生きてゆくことが幸せなのかを考え、自分の考えと意志を持って生きられる条件をつくることが、個人の戦略にもつながっている。それを考える時、大切なのが伊藤塾長から教えていただいている「経営の5課題」だ。これについては、この後、大宝で実際にやっていることを当てはめて考えてみよう。 経営の5課題
先日、ブータン国王夫妻が来日し話題になった。
日本など経済大国が国の力を測るために使っている指標はGDP(国内総生産)だ。しかし、ブータンではGNH(国民総幸福量)で国民の幸福を大きくすることを第1に掲げている。
その結果、経済的には日本の方が豊かだが、自分が幸せだと感じている人の比率は、日本よりもブータンの方が多い統計が出ている。
幸福の中身=価値観によって戦略は全く違ったものになる。
自分たちがどういう価値観を持つべきかが明確でなければ、国はまとまらない。それは個人も会社も同じだ。自分や、自分がいる大宝は、どういう価値観を大切にしているのかを考えたり知ることが大切だ。
また、自分の現状や課題は、学ぶことでしか分からない。それを探してゆく中で、自分のやるべき方向が定まってくる。
戦略とは考え方の方向であり、考え方の大枠だ。たとえば今、私たちは名古屋にいる。東京に行きたいと思ったら、目的地にどうやって行くのかという手段=戦術(新幹線で行くか、車で行くかなど)は色々あり、どれでも行くことはできる。しかし、方向=戦略を間違えると、どんなに頑張っても目的地に行くことはできない。方向を間違えることは方法を間違えるよりはるかに大きな損失なのです。

戦略を考えてゆく時も大切な考え方があります。
学んで右の考え方ができるよう鍛えてゆくことが大切です。 |
当社の学びの中で最も他社になく、なおかつ自己成長に必要なことは自分を知ること、精神の育成度を高めることだ。
伊藤塾長が35年間最も力を入れて指導して下さったことだ。自分自身の阿呆、強欲、小心を認め、コントロールするための修行をすることだ。自分が我欲をむき出して、人を指導できないし、人を本氣で大切にせず、厳しいことを言わず「いい人」でいたいと思ってもできない。
それを塾長から学んで来られたことが、当社の強みだ。
自分の人生と大宝の将来を切り拓いてゆくために、一番芯になる大枠の考え方を持てるよう学ぼう。
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